TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理 ーその4ー

こんばんは、Tomです。今朝は1~2℃の気温でしたので、車のフロントガラスは凍っていませんでしたが、日中は一日曇り空で最高気温は3℃ととても寒く、午後には雪が降りはじめ、現在約3cm積もっています。明日の朝まで降るようです。
さて、今日の話も『TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理』の記事で、今日はその4となります。前回の内容では、一応一通り動くようにはなったのですが、スイッチの接触不良やボリュームのガリが沢山あるようです。なにせ50年選手ですから致し方ないと思います。今回は壊れたボリュームの修理、ボリュームのガリ取り、スイッチの接点洗浄などを行い、基板も少しノイズが乗りますので、電解コンデンサの交換と再ハンダを行う為に、基板のバラシを行います。

1.壊れたボリュームの修理
マイクの入力ボリュームは、つまみを取ろうとしたら軸とツマミが固着していて、軸ごと抜けてきてしまいした。
ネットで同じタイプのボリュームを探しましたが、2連ボリュームはあるものの、LR殆どが連動で、仮に別々のものがあっても、無線機などで使用するために、コンパクトな物しかなく、つまみに合うものがありませんでした。

そこで、致し方ないので、ボリュームをばらして、再生することにしました。

1)ボリューム本体をデッキから取り外す

2)軸からつまみを外す

3)ボリュームをばらす

中はこんな感じです。

4)接点を洗浄する

5)軸の先端を研磨する
軸の先端がなかなか入りにくいので、先端をサンドペーパーで少し研磨します。

6)組付け
これらの部品を組付けます。

7)もう片方のボリュームを洗浄する
もう片方は問題ないのですが、洗浄してガリを取り除きます。

これをフロントパネルに取り付けます。

2.ライン入力と出力のVRの洗浄
MICのボリュームの加工は終わましたので、今度は同じ並びのライン入力、出力のボリュームを洗浄します。

洗浄して、ボリュームを正逆に何度も回転してあげます。

ガリはかなり無くなりました。

3.モード切り替えスイッチの洗浄
VRに続いて、今度は切り替えスイッチの洗浄です。

1)スイッチユニットのバラシ
スイッチのブラケットごと取り外します。

2)スライドスイッチの接点の洗浄

3)スイッチの洗浄
最後にスイッチのパネル面を洗浄し、綺麗にします。

4)組付け
スイッチユニットを組付けて終了です。

4.基板のバラシ
今度は、基板の電解コンデンサの交換と再ハンダを行う為に、本体から基板をばらします。

1)基板の固定部材のバラシ

2)リアパネルのバラシ

3)リアコネクタのバラシ
これでも基板をメンテナンス出来るくらい自由になりませんので、リアのコネクタをばらします。

基板が出てきました。



この年代の基板はコネクタが無く、ハーネスが基板に直付けになっているので、基板単体でメンテナンスが出来ないのでとても大変です。弄っていると、基板からハーネスが取れてしまいます。
次回から3枚の基板の電解コンデンサの交換と、再ハンダを行います。
お楽しみに!