TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理 ーその6ー

こんばんは、Tomです。今日の最低気温は-6℃、そしてに日中は晴れ上がり最高気温は8℃で、そこそこの天気でした。何だか少し春が近づいてきた様です。
さて、今日の話は『TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理』の話に戻ります。前回は、ラインアンプと録音アンプのメンテナンスが終了しましたが、ノイズが取れませんでした。そこで、回路図を調べたら、マイクアンプだと思っていた基板には、ヘッドアンプも搭載されていました。なので、今回はマイクアンプの基板をメンテナンスします。

1.マイク・ヘッドアンプの取り出し
折角組付けましたのですが、またばらします。

2.電解コンデンサの交換
まずは、電解コンデンサの交換を行います。

これまで、レポートしていませんでしたが、ラインアンプも録音アンプも電解コンデンサを交換しながら、パーツクリーナーと綿棒で清掃していました。

電解コンデンサの交換と部品面の洗浄が終了しました。

3.基板の洗浄
それでは基板の洗浄を行います。

4.その他の基板の電解コンデンサの交換

容量は充分にありますが、コンデンサはパンパンですので、交換します。

5.予測していたトラブル
このデッキは、1973年製ですので、ハーネスは基板にコネクタで接続されおらず、基板に直に半田付けされています。その結果、基板をひっくり返したりしていると、ハーネスが簡単に切れてしまいます。予測はしていましたが、やっぱり発生しました。

ヘッド・マイク基板のハーネス断線

今回はヒューズのハーネス断線でした。

何とか見つけて対処しました。

6.組付け・動作確認
それでは、組付けて動作確認を行います。

1)組付け

2)動作確認
それでは、動作確認を行います。

① ライン入力

② ラインとアウトプットボリュームのガリ確認

問題なしです。

③ テープ入力の確認
いよいよテープの再生出力の確認を行います。

ライン入力

テープ入力

まだノイズ乗っています。加えてL左チャンネルの音声が聴こえません。
修理しているのにノイズを解消できないばかりか、今度はLチャンネルの音声が聴こえなくなり、トラブルが発生です。
次回は、Lチャネルの音声が聴こえない対策とノイズの対策を行います。
お楽しみに!