TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理 ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日の最低気温は-1℃で、その後一日中晴れでしたが、風が風速7mと強かったので、最高気温は8℃迄しか上がりませんでした。
さて、今日の話は昨日の続きで『TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理』で、今回はその3となります。前回はピンチローラ―が動くようになり、再生が出来るようになりました。そこで今回はLINE入力の確認と録音を確認し、その後マイクコネクタとヘッドフォーンコネクタを交換します。

1.前回の簡単なおさらい
前回はピンチローラが動くようになり、再生が出来るようになりました。

OUTPUTボリュームを動かすと、少しガリがあるようです。

テープスピードもきちんと動作します。

カウンターも動くようになりました。

テープの再生はOKです。但し、あちこち接点不良の様です。

2.ライン入力を確認
次はライン入力を確認します。

1)ライン入力と出力のコネクタを洗浄
ライン入力を行う前にライン入力のコネクタが経年劣化で接点が傷んでいますので、コネクタの洗浄を行います。

ヘッドフォン端子も接点不良がありましたので、こちらも洗浄します。

2)ライン入力の確認
それではライン入力に音声を入力して、ライン入力を確認します。

電源ON!

モニタ切り替えをLINEに切り替えます。なんか、この感覚40年振りです。

LINEのボリュームを上げてみます。少しガリがありますが、LINEは大丈夫です。

3.録音の確認
続いて録音してみます。

1)録音ボタンをON

2)録音のテープモニタで録音結果を確認

録音もきちんと出来る様です。でも録音したレベルは少し低いようです。

3)テープスピードを速くする
テープスピードを上げてみます。

多少音は良くなります。

4.フロントパネルのバラシ
マイクコネクタとヘッドフォンコネクタを交換するために、フロントパネルをばらします。

ハーネスのバインドを切断します。

これでマイクコネクタへのアクセスが可能となりました。

5.マイクコネクタとヘッドフォンコネクタの交換
1)マイクコネクタの状況

マイクコネクタは壊れています。

しかもコネクタは、経年劣化でこんな状態です。

これでは、壊れていないコネクタもこんな状態ですので交換しなければなりません。

2)マイクコネクタ、ヘッドフォンコネクタの交換
マイクコネクタとヘッドフォーンコネクタは手持ちがありました。

これを使用します。

フォーンプラグを挿し、ハーネスのアサインを確認します。

抵抗は新品に交換します。

まず、壊れた1個目のマイクコネクタを交換しました。

そして、もう一つのコネクタも交換し、フロントパネルに固定します。

そして、ヘッドフォーンコネクタも交換します。

ハーネスのアサイン確認

新しいコネクタを取り付けます。

マイクとヘッドフォンのコネクタの交換終了。

これで、LINEと録音の確認とマイクとヘッドフォンのコネクタの交換が終了しました。
このデッキは50年経過しているので、今後10年間使用出来るように、次回は電解コンデンサの交換を行います。
お楽しみに!