TEAC オープンリールデッキ A-2300S の修理シーズン2 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日の朝は南岸低気圧の影響で雨が降っていましたが、午前中の後半に雨が上がり、午後は西から来る高気圧でお天気になり、最高気温も10℃迄上がりました。でも、明日は晴れたり曇ったりで気温も上がらないようです。
さて、先日、TEACのオープンリールデッキA-2300Sの修理を行いましたが、それを見ていた仙台のお友達から、同じTEAC A-2300Sの修理依頼がありました。依頼内容は、マイク/ヘッドアンプの基板のノイズ対策、そして、リールモーターのブレーキの改善です。折角なので電解コンデンサの交換と、インレットの交換も行う事になりました。今回はその1で動作確認とリールモーターのブレーキ改善です。

1.依頼されたTEAC A-2300S
これが、お友達の仙台のFukuさんから修理依頼がありましたTEACのオープンリールデッキA-2300Sです。先日のデッキと同じ機種ですが、このデッキは、メーカーに依頼し、2トラに変更されたそうです。

まず、これはきちんとリモコンのショートプラグがついています。

ACインレットは昔のタイプですね。でも、純正の電源ケーブルがついています。

2.動作確認
それでは、動作を確認します。

1)テープのセット
テープは録音しても良いテープ、そして空リールも送って頂きました。

テープをセットします。

2)電源確認と再生確認
まずは電源を確認します。
電源ON!

きちんと電癌が入りました。

3)再生の確認
まずは再生の音声の確認を行います・

PLAYボタンを押下し、テープ再生を行います。

きちんと再生されますね。

4)リールモータの軸のブレーキ確認
次にリールモーターの軸のブレーキの確認を行います。

①FFのブレーキ確認
FFの巻き取り時のブレーキの確認を行います。

きちんとブレーキがかかります。

②REWのブレーキの確認
次にREWのブレーキの確認を行います。

ブレーキがうまくかからず、テープがダラーんとなりますね。
これは問題です。

3)マイク入力の確認
次はマイク入力確認を行います、。

L側

R側

R側はレベルが低いです。

でもマイクコネクタを抜き差しし、接点の不良を解消したら、L側と同じレベルになりました。

マイク入力は問題ないですね。ただ、マイクコネクタの接点は洗浄する必要があると思います。

4)LINE入力
ライン入力の確認を行います。

ライン入力は問題ない様です。

でも、本当の音声に対し、少しこもっている感じがしますので、修理の途中でカップリングコンデンサを交換したいと思います。

5.ブレーキの調整
まずはリーカバーを取り外し、リールブレーキの調整を行います。

1)リアカバーのバラシ

2)リールブレーキの確認

やはり巻き取りのブレーキが甘いですね。

3)ブレーキ調整
それではブレーキ調整を行います。
前回の修理の時に、ブレーキの調整はこの部分であると思いました。

このビス緩めて、ベルト調整の長穴を詰めてみます。

ソレノイドONでフリーになるかを確認

ソレノイドOFFできちんとブレーキが掛かるかの確認。

大丈夫ですね。

6.リールブレーキの調整後の確認
ブレーキの調整をした後に、実際にテープを回転させて、動作を確認します。



きちんとブレーキがかかるようになりました。
まずは、修理依頼の1つ目が解消しました。
次回は、ヘッドアンプのノイズ対策です。
お楽しみに!