電子バイオリンの修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日は雨が降ったり止んだりの一日でした。Tomは晴れ男なので、余り雨は好きではないのですが、被災振りに静かな日でしたので、ちょっと満足です。
さて、今日の記事は修理ライフの話です。Tomの会社の本社のお友達のOgaさんから、相談メールがあり、壊れた電子バイオリンを貰ったので、直してほしいという相談がありました。Ogaさんとは、筍と巨峰をバーターでやり取りしている中なので、快く引き受けました。今回はまずどんな故障をしている電子バイオリンなのかを確認します。

1.電子バイオリン到着
Qgaさんからの電子バイオリンが到着しました。

故障品と言っていましたが、割と綺麗な電子バイオリンでした。

2.動作の確認
まず電子バイオリンの動作を確認します。

1)デジタルMTR(マルチトラックレコーダー)
電子バイオリンの動作を確認するために、久しぶりにデジタルMTRを引っ張り出して来ました。

これ、コンパクトなのに、とても便利です。
使い方をだいぶ忘れていましたが、何とか少しずつ勘を取り戻して来ました。

2)電子バイオリンの出力端子
電子バイオリンの出力を探します。すると、筐体の中に、フォーンコネクタを発見!

この大きい方を使用します。

3)動作確認
それでは動作を確認します。
ケーブルをデジタルMTRに接続して、音声を確認します。

結果、全く音が出てきませんでした。明らかに壊れていますね。

3.バラシ
それでは、電子バイオリンのプリアンプ部をばらして取り出します。

電子バイオリンからプリアンプを取り出しました。

4.プリアンプの確認
それではプリアンプの確認を行います。

1)電源コネクタ
恐らく、これが電源のコネクタで、ここに006Pの9Vの電池のハーネスを接続するのだと思います。
現在、電源が接続されていませんので当然音が出ませんね。

2)出力コネクタ
写真を撮るのを忘れたので、先ほどの写真を共用しますが、先ほどのコネクタの隣が出力コネクタです。出力は2系統あり、1つが標準フォーンコネクタで、もう一つがミニジャックです。どちらも出力となります。

3)ピックアップ入力
これまでのご紹介ではピックアップの入力がありません。最後のジャックがピックアップの入力コネクタだと思います。

ここには何も接続されていません。
つまり、仮に先程の電源コネクタに9Vの006Pの電池が接続されていて、プリアンプが正常に動作しても、入力のミニジャックにピックアップが接続されていない限り音は出ません。

5.ピエゾ素子のピックアップを探す
Amazonでピエゾ素子のピックアップを探してみました。
すると、ピエゾ素子のピックアップはなんと1000円以下で購入できるんですね。
早速注文しました。



この電子バイオリンは、ピックアップが無く、電池用のハーネスもないので、どちらかというと故障というよりは、ジャンク品ですね。
なので、ピックアップが到着すれば、復活するような気がしますね。
復活が楽しみです。