RAMSA パワーアンプ WP-9055Aの修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日の日中は寒かったですね。最低気温は-3℃とそれほどでもなく、天気保良かったのですが、日中の気温はずーーーーーーっと2℃でした。また冬に逆戻りです。明日は今日よりも3℃程高くなります。
さて、今日の記事は、『RAMSA パワーアンプ WP-9055Aの修理』ーその1ーです。
このアンプは、ブログの読者のHiroさんから数か月前に頂いたものです。最近CROWNのパワーアンプを集中して修理いましたが、やっと一段落したので、このアンプの修理に取り掛かりました。さて、どんな故障なのでしょうか?

1.頂いたRAMSAのパワーアンプ WP-9055A
これが、ブログの読者のHiroさんから頂いたRAMSAのパワーアンプ WP-9055Aです。出力は75W+75Wです。

故障の症状は、片チャンネルがNGとの事でした。

2.設定の確認
何故片チャンがダメなのか?このアンプはPA用のアンプなので、まずはリアパネルの設定から確認します。

設定がBTLに設定されています。もしかして、これではないでしょうか?

設定をステレオに修正します。

3.動作確認
さて、設定をステレオに修正したので、早速動作の確認を行います。

まずは電源ON!

右チャネルは、すぐにプロテクトがはずれましたが、左チャネルはプロテクトがはずれません。

TOPカバーを叩いてみますが、プロテクトがはずれませんね。

4.バラシ
早速TOPカバーをバラします。

御開帳!

さて中身は・・・大きなトランスが中心に鎮座していますね。そして左右にアンプの回路が分かれています。

ここが電源とプロテクトリレーの場所です。

この基板を見ると、なんだか半田をし直した跡がありますね。

5.故障場所の確認
さて、故障個所を確認します。確認方法はドライバーの柄で基板を叩きます。

リレーが乗った基板を叩くとプロテクトのLEDが点灯します。

6.リレー基板を再ハンダ
どうやらリレー基板の半田不良の様ですので、この基板の再ハンダを行います。

1)リレー基板の確認

基板の半田の状態はよろしくないですね。

2)リレー基板の再ハンダ
さあ、リレー基板の古い半田を吸い取り、部品の足を磨き、フレッシュな半田を充填します。

再ハンダが終了したら、洗浄します。

3)故障個所発見と修正
再ハンダの作業の開始前にパターン切れを発見しました。

パターンのレジストを剥がし、リード線でパターンを繋ぎます。

再ハンダ終了です。

7.動作確認
基板を元に戻し、動作確認を行います。

電源ON!

無事プロテクトがはずれました。

めでたし、メデタシ!
次回は、実際に信号を入れて出力を確認しますね。
お楽しみに!