SONY CD-MDプレイヤーの修理&断捨離

こんばんは、Tomです。昨日は暖かったけど、今日は寒かったです。午前10時までは晴れていたけど、その後は曇りで最高気温は6℃止まり。そして夕方から雪が降り出しました。でも、雪といっても太平洋側はちらちらの雪です。助かりました。
さて、今日の話は、SONYのCD-MDデッキの修理&断捨離の話です。実は年末、昨年TEACのオープンリールデッキを修理させていただいた方から電話があり、MDデッキが故障したので修理してほしい旨、依頼がありました。でも、Tomは使用しないCD-MDデッキがあったので、もし動いたら、それを差し上げる話をしました。確認をしたところ、MDは奇跡的に動いたのですが、CDはうまく動かない。そこで、CD部を修理して、仕上げて差し上げたという記事です。

1.SONYのCD-MDデッキ
これは、Tomが2000年頃に東京に単身赴任をしていた時に購入したSONYのCD-MDデッキです。当時はまだCDを録音することが出来るのはMDくらいでしたので、購入したのですが、その後CD-Rが普及したので、MDはすぐに姿を消しました。なので、その後はほとんど使用せずラックの中でじっとしていました。

しかし、その方は音楽家で昔録音した自分の演奏などを、他のメディアにも録音してバックアップしておきたいという事で、MDを考えたそうです。ところがMDが故障してしまったので、今回このCD-MDデッキの出番となりました。

2.動作確認
それでは動作確認を行います。長い間少なくとも20年くらいは使用していなかったと思います。なので電源も入るかどうかは不安でした。

1)電源ON!
それでは電源を投入します。

おおーっつ!きちんと電源が立ち上がりますね。
さすが2000年以降の製品です。
でも、メカ部があるCDやMDの動作が気になります。

2)MDの動作確認
まずは今回の最大の目的のMDから動作の確認を行います。

PLAYを押下すると・・・・おお~っ!ちゃんと動き、音も聞こえます!すごいですね。

3)CDの動作確認
MDが動くなら、当然CDも動くはずですね。それではCDの動作を確認します。
トレーオープン!
ところが、トレーは出るものの動きがぎくしゃくしています。

そして、トレイがすべて引き出されたのですが、エンド検知迄届かず、トレイを動作させるモーターが回りっぱなしです。
そして、CDをセットして、トレイをクローズさせますが、やはり蓋が締まっても、ヘッドが上がらず、CDの検知モードにならない状態です。

3.バラシ
これは、おそらくCDのトレイ開閉メカのゴムベルトが劣化して思うようにトレーが動かず空回りしている故障と判断しました。
そこで、さっそくバラシです。

1)カバーのバラシ

2)CDドライブユニットの取り出し
続いて、CDユニットを本体から取り出します。
ユニット取り出すためには、トレイの前面カバーを取り外さなければなりません。

そして、ドライブを固定しているビスを取りはずします。

これでCDドライヴユニットが取り出せました。

3)CDユニットのバラシ
次にCDユニットのTOPカバーをばらします。このドライブは、ねじ止めでなく、単純にフックで止まっているだけなので、メンテ性が良いですね。

これで、トレイ駆動部が見えてきました。

見た感じですぐにベルトが劣化しているのが分かります。

4.ベルトの交換
それでは、ベルトを交換します。

1) 保有しているベルト
Tomは、2タイプのベルトを保有しています。一つは数年前に様々な系のベルトのセット。もう一つは、LINNのCLASSICのトレイ開閉モーターのシステムに合わせた大きさとなります。

2)取り出したベルト
ゴムベルトを取り出してみると、2つの塊のちょうど中間の大きさですね。

取り出してみるとベルトはオイルでピカピカになっていて、形も取り付いていたメカの構造と一緒の形を維持したまま固まっていました。
これでは、まともな搬送力を得ることが難しいでしょうね。
中間の大きさだという事は、小さな方、つまりLINNのCLASSIKで使用するゴムベルトでないと、まともに回りませんね。

3)プーリーの脱脂
今後、ベルトが膨潤しないように、プーリーを脱脂します。

プーリーは結構汚れていました。

反対側のプーリー脱脂します。

4)ベルトの取り付け
プーリーも脱脂できたので、いよいよベルトを取り付けます。

ちょっと小さいけど、きっちり回ります。

5.CDユニットのメンテナンス

せっかくCDユニットを取り出しましたので、CDユニットのメンテナンスを行います。

1)ピックアップレンズのクリーニング

2)トレイギアとレールにシリコンオイルを塗布

これでメンテナンス終了です。

6.組付け、動作確認

それでは、組付けて動作を確認します。

1)組付け

2)動作確認
仮組状態で動作を確認します。

① トレイ動作

トレイ動作はスムーズになり、エンド検知迄きちんと開きます。
CDをセットして、トレイをクローズします。

きちんと、最後まで引き込みました。

② CDドライブの動作
次に再生ボタンを押下し、CDを再生してみます。
CDは認識しました。

そして、再生ですが、きちんと再生できました。

トラックを移動させても動作は安定しています。

大丈夫ですね。

7.本組付け

どうさが確認でしたので、本組付けを行います。

8.洗浄、仕上げ
最後に洗浄と仕上げを行います。ちゃんとガラスの扉があるラックの中に保管されていたので、あまり汚れていないし、色がGOLDなので仕上げをしても、あまり目立たないですが、それでも光り方は異なりますね。

1)洗浄

2)仕上げ

9.修理完了

これで、修理が完了しました。
24年前の製品ですが、中も外も新品同様です。

そして、MDのメディアもなかなか手に入りづらいので、Tomが保有している録音済みの10枚のメディアも同梱することにしました。

家で長年眠っていた機器ですが喜んで頂けれは幸甚です。
Tomのシステムは昨年である程度完成したし、今年で65歳になるので、今年は少しずつ断捨離を始めたいと思います。
今年は物を減らすために頑張ります!