TS-850の修理 −その4−

おはようございます、Tomです。本日は三連休の1日目です。ちょっと寒ですが、こんな時は、TS-850の修理日和です。嬉しいですね。早く直るといいな〜。

さて、前回の迄の状況は・・・・
 ① アンテナチューナーをスルーするとSSBモードでマイク入力をしてあげると、きちんと出力が出る。
 ② しかし、アンテナチューナーをいれると出力が出ない。

という事が判りました。

そこで、今回はまず手始めに、CWの入力(アンテナチューナーと同じ)でしかもアンテナチューナーをスルーする方法で、パワーが出るのかを確認します。

1.CWの準備  
  Tomは電鍵を保有していません。そこで、標準プラグのついたコードとワニ口クリップを用意しました。


  この標準プラグを、電鍵の入力に挿入

2.CWモードの出力を確認する。
 CWモードでの送信出力がきちんと出るかどうかを確認します。
 CWのオン/オフは、先ほどのケーブルの先端をショートさせます。

 結果は、NGでした。
 ちょっと迷宮入りですね。

3.ネットでTS-850の不具合を調べる
 これまでは、TS-850のアンテナチューナーの不具合を調べていましたが、他にどの様な不具合があるかを、範囲を広げて調べてみます。

 キーワードは、『TS-850+故障』です。

すると、TS-850の故障で一番多いのは、電解コンデンサの容量抜け、それによるパターンの切れ等で、その中でも、キャリア基板(DDSを採用)のチップ電解コンデンサの不具合が最も多く見受けられました。
 

4.キャリアユニットを取り外す
 今回の状態では、LSBでキャリアも出て、送信もしているので、DDSは問題ないと思いますが、せっかくここ迄バラしているので、ついでにメンテナンスします。何せ、全ての源になる部分ですので・・・・・。

 1)キャリアユニットの上面のシャーシーを取り外す
 

 2)これがキャリアユニット
 これが悪評なキャリアユニット(DDS)です。大基のセラミック振動子で20MHzの周波数を発振し、その後DDSで、それぞれの周波数(8.83MHz、8.375MHz、455KHz、800Hz)を作り出しているようです。
それにしても汚い基板です。どうしてこんなに汚れるんでしょう?

 3)キャリアユニットを取り出す
 キャリアユニットの洗浄、電解コンデンサ交換のために基板を取り出します。

5.キャリアユニットの洗浄
 キャリアユニットの基板の表面の汚れを確認し洗浄を行います。

 1)基板の汚れの確認
  基板の汚れはひどいものです。これでよくまともに動作していると思われるくらい、LSIの足にホコリがついています。

  

 2)マジックリン+歯ブラシで洗浄
 何時もの様に、マジックリンと歯ブラシで、基板の両面を洗浄します。

 3)シャワーですすぎ 
 マジックリンの洗浄の後は、シャワー(お湯)ですすぎます。

 4)ドライヤーで乾燥
 最後は、ヘアドライヤーで乾燥させます。

見違える程綺麗になりました。以前は、この工程をエレクトロニッククリーナーと歯ブラシで行っていましたが、マジックリンの方が綺麗になります。まるで新品同様です。

6.電解コンデンサの交換
 基板には、チップの電解コンデンサが11個(10μF16v×10、47μF16v×1)載っています。これらを全て、手持ちの電解コンデンサと交換します。

 1)チップ電解コンデンサを取り外す 
 チップ用のハンダゴテを使用して、以前購入した拡大鏡で見ながらチップ電解コンデンサを取外します。この拡大鏡はとても便利です。
カメラだとあまり大きく映りませんが、実際は(^^)を前後する事で結構大きく見えます。

 2)DIP電解コンデンサを加工する
 Tomが保有している電解コンデンサは、DIP用で写真のように、足を曲げて余分な足を切り落とします。このコンデンサは50V品なので、ちょっと大きめです。

 3)電解コンデンサをハンダ付けする
 チップのコンデンサのパターンにDIP電解コンデンサをハンダ付けしてゆきます。Tomはこんなハンダ付けは、朝飯前です。(でも、お腹すいた〜)

 4)完成!
 これで、11個の電解コンデンサの交換は全て完了です。

7.動作確認
 基板を取付け動作を確認します。電源ON! きちんと受信できています。あまり関係はありませんが、一応問題のチューナーがきちんと動作するかも確認します。
やはり、チューナーは同調されませんでした。関係はないので当たり前です。
ところが、ここで問題が発生!
チューナーをスイッチを切った途端、受信の音声が聞こえなくなりました。全てのバンド、全てのモードで、『サー』というホワイトノイズです。

DDS基板のクロックのチェックピンを見てみましたが、下記の様に問題なしです。

問題を解決しようとしているのに、問題箇所を増やしてしまいました。トホホ・・・。
これは、しばらくかかりそうですね。
しかし、この問題は、DDSの洗浄によるものなのか?それとも電解コンデンサの交換によるるものなのか?それとも、全く別の所で起きているものなのか?これを詰めてゆかなければなりません。
これは、3日はかかりそうですね。