LUXMAN プリメインアンプ L-507の修理 ーその5ー

こんばんは、Tomです。昨日迄はとても暖かかったのですが、今日は急変です。気温は昨夜未明から逆転した感じで、昨夜未明は4℃くらいの気温でしたが、だんだん寒くなり、本日の日中は0℃まで下がりました。今夜雪が積もらなければ良いのですが。
さて、今日の話も『LUXMAN プリメインアンプ L-507の修理』の記事の話で、今回はその5です。前回は小さな基板の電解コンデンサを交換しました。今回は2枚のパワーアンプ基板の電解コンデンサを交換します。

1.L-507のパワーアンプモジュール
これが、L-507のパワーアンプモジュールです。基板は縦型配置され、ヒートシンクも付いた状態で1つのユニットになっています。このモジュールがL,Rで2つ付いています。

2.パワーアンプモジュールをばらす
さて、早速パワーアンプモジュールをばらします。

1)コネクタのバラシ

2)ヒートシンクのバラシ

3)パワーアンプモジュール
パワーアンプモジュールは、パワーアンプ基板に、パワートランジスタが直付けされて固定されています。

4)パワーアンプ基板をばらす
パワーアンプ基板のコンデンサの交換をする為には、このモジュールからパワーアンプ基板を取り出す必要があります。その為には、基板に直付けされたパワーアンプコネクタの3つ(合計6つ)の半田を取り除かなければなりません。
ここで大活躍するのが、半田吸い取り器です。

この電動半田吸い取り器のお陰で、スムーズにパワーアンプ基板を取り出すことが出来ました。

3.パワーアンプ基板の電解コンデンサの交換
基板が取り出せましたので、いよいよ電解コンデンサの交換を行います。

1)基板の電解コンデンサの数と極性記録
電解コンデンサの交換を行う前に、まずは基板上の電解コンデンサの極性などを撮影しておきます。
これは、後でチェックする時にも非常に役に立ちます。

2)電解コンデンサの交換
まずは100μF50Vの電解コンデンサから交換しますが、50年前と現在ではこんなに大きさが違います。

毎回の事ですが、きちんとリードを磨いてから半田付けします。

この工程を何回か行い、片チャンネルのパワーアンプ基板の電解コンデンサの交換が終了しました。

4.基板の洗浄
電解コンデンサの交換が終了したら、最後に基板の洗浄を粉います。

この工程を2~3回繰り返します。

とてもきれいになりました。

5.基板をパワーアンプモジュールに戻す
基板をパワーモジュールに戻して、半田付けします。

6.もう方チャンネルの電解コンデンサの交換
もう方チャンネルの電解コンデンサも交換します。同じ工程なので、ポイントだけ写真を載せておきますね。

7.パワーアンプモジュールの電解コンデンサの交換終了

これで、パワーアンプモジュールの電解コンデンサの交換が終了しました。
次回はいよいよ、プリアンプ基板の電解コンデンサの交換となります。
お楽しみに!