TS-850の修理 −その5−

おはようございます、Tomです。昨日から始まった三連休ですが、昨日は寒かったので、殆ど家にいて、午前11時に歯医者に行って、1年間溜まった歯石を取り除いた位でした。
しかし、歯石取りって、いつやっても痛いですね〜。虫歯治療よりも痛いです。でも、終わった後は、とてもスッキリです。

さて、昨日は、歯石取りの合間を縫って、TS-850の修理を行いました。昨日は、キャリアユニット(DDS)の洗浄を行い、その後チューナーユニットを確認した途端、受信ができなくなってしまいました。

そこで、今日はキャリアユニット(DDS)の調査と対策を行いたいと思います。

1.DDSのそれぞれの確認
 キャリアユニットには4個のDDSがあります。この1つ1つの出力を確認します。

 1)20MHZ
 まずは、基本クロックを確認します。20MHzの基本クロックはOKです。

 

 2)DDSの出力確認
  次にDDSの出力と思われる部分にプローブを当て、波形を確認します。
  キャリア基板には、4個のDDSが載っており、左からIC1、IC2・・という順に番号が振られています。そこで、左から確認します。

  ①IC1

 ②IC2

 ③IC3

 ④IC4

 IC3の信号が全く出ていないですね。

2.IC3足の周りをルーペで確認する
  IC3が動作していない事が判りました。この信号はRFユニットミキシング部に入っているため、これが発振していないと、受信が出来ないのでしょうね。

 まずは、洗浄した時に、IC3の足に物が挟まってショートしていないかどうかをルーペで目視確認しました。結果、異常は無い様です。

3.IC3の足間の絶縁を行う
 IC3の足間の異物は、目視では確認できませんが、何があるかわからないので、実際にカッターの刃先を使用して、足間の異物チェックを行います。

その後、出力を確認しましたが、やはりNGです。

4.IC3の足を再ハンダする 
 IC3の足を再ハンダします。Tomのハンダ付けの技能では、このピッチまでは、問題なしです。ルーペ付きライトが威力を発揮しますね!

 その後、テスターで足間のショートを確認します。
 

 結果、まだ発振しませんでした。

5.キャリアユニット基板の裏側を再ハンダする
 せっかくですから、関係ないけどキャリアユニットの基板の裏側を再ハンダします。
 特に、IC3の裏側は要注意です。

 
 完了しました。

しかしながら、結果はNGでした。

今日のところは此処までです。
ここ迄やって、動作しないとなると、このIC自体が壊れている様に思われます。
DDSのICに関して調べてみたいと思います。