こんばんは、Tomです。今朝は寒かったです。-5℃くらいでしたでしょうか?立春から最低気温が少しずつ高くなってくると思ったのですがね。でも、花粉は確実にTomの鼻を襲ってきてますね。
さて、昨日から始まったICOMの無線機IC-275の修理シーズン2ですが、今日はその2です。
その後どのようになるでしょうか?
それでは、始めましょう!
1.まずは、RF基板を確認
昨日の確認でパワーユニットの出口の接触不良ではない事が判りました。という事は次に考えられるのは、RF基板が正常に働かない場合、基本周波数が出ていない場合、受信も送信も出来ない場合があります。今回はそこを疑ってみました。
これがRFユニットです。メイン基板の裏側になります。
この蓋を開けると、RF基板が見えてきます。
そして、こちらがロジック基板です。
2.基本クロックの確認
サービスマニュアルの調整リストを見ながらFR基板の信号を確認してゆきます。
ここのサービスマニュアルで一番最初に見るのが、基本の3。720MHzの周波数がきちんと出ているかどうかです。
すると、なんと基本の30MHzが発信していないではないですか?
これか〜?
3.RF基板をばらす
それでは早速RF基板をばらして取り出します。
基板の裏側を見るとこんな感じで、シールドされています。
4.まずはトランジスタの確認
まずは、水晶振動子の後でそれを増幅するトランジスタを確認します。
これがそのトランジスタです。
これを取り外して、テスターで確認しましたが、これは白ですね。
5.トランジスタ部の電源を確認
トランジスタの電源を確認すると、コレクタには7.2Vの電圧がかかるはずなのですが、ほとんど電圧がかかっていません。これですね。
この電源をたどってみると、8Vの三端子レギュレータの出力がきちんと出ていません。
6.電解コンデンサを確認する。
そこで、三端子レギュレータの入力と出力にある、電解コンデンサを疑いました。
電解コンデンサの容量を確認しましたが、問題ありませんでした。でも、せっかく取り出したので、新しい電解コンデンサに交換しました。
7.三端子レギュレータの電源を確認する。
この三端子レギュレータの電解コンデンサが正常でしたので、今度は大元の電源である13.8Vをたどりました。
別のコネクタの13.8Vを確認すると、きちんと電圧が出ている事が判りました。
すると、13.8Vの基本電圧から三端子レギュレータに行く途中のフューズ抵抗が切れていました。
8.フューズを取り付ける
フューズ抵抗は保有していないので、フューズを購入し、それを取り付けます。
フューズに抵抗の足をはんだ付けします。この時に先日作った部品を保持する治具が役に立ちました。
9.三端子レギュレータを確認
そして、三端子レギュレータの動作を確認します。
入口の電圧は、13.8Vはきちんと出ました。
10.発信を確認
トランジスタの出力