LINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 ーその2ー

こんばんは、Tomです。今日の日中は、ほぼ一日曇りでした。でも夕方から雨が降り出し、この雨は明後日の夕方までずーっと続くようです。大雨に注意しましょう。
さて、今日の話題は昨日に引き続き『LINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 』で、今日はその2となります。
昨日は、ネットで情報収集した結果、バックアップ電池の電圧低下の不具合があり、その対策をした結果、何とか電源が入るようになりました。しかしながら、CDのスピンドルモーターが動きません。今日はその続きです。

1.CDピックアップの生死の確認
スピンドルモーターが回らないのは、最初のCD確認でCDを認識しない時にも置きますので、まずは、CDピックアップの生死を確認します。

確認結果、CDピックアップのレーザーはきちんと発光しているようです。

2.基板の気になる部分
次に基板で気になる部分がありましたので、それを確認します。
スイッチング電源の、出口の電解コンデンサが液漏れし、周辺のチップ部品や基板のパターンが腐食していますね。
これは、故障の原因の匂いがプンプンします。

3.バラシ
それでは、基板を取り出し、液漏れした電解コンデンサを交換したいと思います。

1)コネクタのバラシ

2)チューナー基板のバラシ

3)メイン基板のバラシ

三端子レギュレータとパワーICの放熱板への固定部材を取り除かないと、メイン基板は取り出せないようです。

これで、メイン基板が取り出せました。

4.電解コンデンサの取り出しと基板の確認
スイッチング電源の出口の100μFの電解コンデンサが液漏れしているので、この電解コンデンサを交換します。

取り出した100μFの電解コンデンサの容量を確認します。

部品テスターで、容量を確認します、

約10%容量が低下していますね。液漏れのせいですね。

5. 基板のパターンのメンテナンス
次に電解液で腐食したパターンを耐水ペーパーで研磨し、パターンの切れが無いかを確認し、もし、パターンが切れていたら、ジャンパー線でパターンを修復します。

1)基板を600番の耐水ペーパー(紙やすり)で研磨します。

2)パターン切れ発見
腐食した部分を研磨していたら、パターン切れを確認しました。

これは、断線していますね。
テスターで確認しましたが、やはりパターンが切れていました。

3)ジャンーパーを飛ばす

4)パターンを保護する
研磨したパターンをニスで保護します。

6.新しい電解コンデンサを取り付ける

7.組付ける
それでは、基板を取り付けます。

8.動作確認
さあ、いよいよ動作を確認します。CDドライブに向かっているパターンを修復したので、CDドライブが動くはずです。
電源ON!

標示は、相変わらず『Lo P』です。でも、暫くするとリレーがカチンと音がして、『Stnby』になり、メイン電源が入りました。

CDの動作を確認します。

おおー!CDのスピンドルモーターが回転しました。

CDがきちんと動作しているようですので、音声をヘッドフォンで確認します。



音声もキチンと確認出来ました。
CDの動作も完璧です。
これで2つ目の故障もクリアしました。
でも、故障個所はもう一つあります。
電源投入後、すぐにメイン電源が入る時と、10分経ってもメイン電源が入らない時がありますので、この問題を解消しないと、使い勝手が悪いですね。
次回は、この不具合を追求します。