ICOM 2mオールモード無線機 IC-275の修理 シーズン2

こんばんは、Tomです。今日 日曜日なので、夕方5:00からお風呂に入り、大好きなジャズを聴きながら、チュウハイを呑み、ブログを書いています。まさに温泉気分です。

さて先先週は、ICOMの275Dの修理を行い、無事成功して、依頼者のSatさんにお送りしました。
そして、先週末の金曜日に、もう一台のIC-275(今度は10w機)が送られてきました。
そこで、今日からIC-275の修理(シーズン2)を何回かに分けてレポートします。

1.シーズン2 の始まり
先週末の金曜日、Satさんから2台目の修理品が届きました。

それがこれです。箱にはIC-275Dと書いてありますが、中身は10W機です。

2. 症状の確認
それでは早速症状を確認しましょう。
Satさんからのレポートでは、
① 送受信が出来ない。
②スピーカーの音が歪む。
③電源スイッチが壊れている。
の3点です。
①の送受信が出来ないという時点で、既に無線機として機能しませんね。
さあ、今回はどの様な世界が待っているのでしょうか?楽しみです!
修理は、ワンダーランドですね。

3.故障の状況確認
依頼者のSatさんからのレポートは頂いておりますが、まずは、自分で故障の症状を確認します。

1) 電源を接続する。
まずは、電源とダミーロードを接続します。
電源ON!…。電源は入る様ですね。

2) 送受信の確認
次に送受信の確認を行います。

まずは受信ですが、別の無線機では、交信している電波をとらえる事が出来ますが、この無線機では、全く受信できませんでした。

受信がダメなので、送信も当然ダメでした。

3)電源スイッチの確認
そして、電源スイッチの確認をしました。スイッチのつまみがガクガクしているなと思っていいたら、つまみは、ポロっと取れてしまいました。
これも何とかしなくては・・・・。

4.早速バラシ
症状が確認できましたので、早速バラしましょう!

そういえば、Satさんのレポートでは、スピーカーの音が割れるという事でした。
ばらす間にスピーカーの状態を確認。見た目は大丈夫のようですね。

バラシが完了しました。

30年以上も前の無線機ですので、基板はこんなに密集しています。

5.メインユニットとパワーユニットのバラシ
次は、メインユニットとパワーユニットをバラします。

理由は、無線機で最もアンテナに近い部分は、パワー段になるからです。
これがパワーユニットです。100W機とは異なり、けっこうシンプルですね。

このパワーユニットをさらにバラシます。

パワーユニットの基板が見えてきました。

6.バラバラの状態で、再構築             
ここまでバラしましたが、今度は、再度組み立てて、配線も行い、この状態で送受信の状態が解析出来る様にします。

7.アンテナのコネクタの確認と半田付け
以外に初歩的な故障として、アンテナ線を接続する同軸コネクタと基板の接触不良があります。
特に、送受信となると、このあたりがとても怪しいです。

同軸コネクタと基板の接触不良を解消するために、再半田を行います。
でも結果は、『白』でした。

今回の故障は、前回の故障よりも難解であると思います。
Tomも直せるかどうか判りません。
これからワンダーランドの始まりです。
皆さんお楽しみに!