ビクターのVHSビデオの修理 −その8−

おはようございます、Tomです。今朝は天気が良く清々しい朝ですね。今日の天気はとてもいいと思います。

さて、ビクターのビデオデッキの修理は、回路図もサービスマニュアルもないまま、しかも素人のTomが手探りの状態で始まってから、すでに7回目を経過し、本日で8回目となります。
昨日は、FM復調ICの同期信号の状態を調べて見ました。
その結果、同期信号は、おそらく問題なく出ているようです。

本日は、同期信号とビデオ出力の関係などを見てみましょう。


1.同期信号とビデオ出力の関係
 同期信号のタイミングに合わせてビデオ出力が出ているかどうかを確認しました。

 1)スタンバイ状態
   上の信号が同期信号で、下がスタンバイ時(青い色の信号の時)のビデオ出力信号です。

 2)ビデオ動作時の出力状態
   これは、ビデオ動作時の出力状態です。上が同期信号、下がビデオ出力です。

結果、波形がどうかは判りませんが、同期信号に合わせてビデオ出力が出ているようです。


2.ノイズキャンセラーの入出力波形
 このICにはノイズキャンセラーが付いています。その入出力信号を見てみました。
 

  これもきちんと動作している様です。


3.モードセレクタ信号
 一応、スタンバイやビデオ出力を切り替えるモードセレクタの信号も確認します。

 1)スタンバイ時

 2)ビデオ動作時

きちんと切り替わっていますね。

私が思うに、このFM復調ICは問題無い様に思えます。
但し、スタンバイ時の無地の青信号がきれいに出ないのが気になります。

4.外部からビデオ信号を入れてみる。
何とか、ビデオヘッド以外の信号を確認できないか?と考えたら、Tomは閃きました。
そうです、ハンディカムの信号を入力して、きちんと出力しているかを確認すればいいんです。

 1)ハンディカムを繋ぐ
  ハンディカムを引っ張り出し繋ぎました。ハンディカムは久しぶりに電源を入れるので動くかなー?電源ON。オー!きちんと動きますね。しかもバッテリーもちゃんと残っていました。このデジタルハンディーカムは、確か16、7年くらい前のものだと思います。
昔はこれで、よくビデオ編集をしたものでした。

  

 2)画像を確認する。
 さて問題の画像出力です。
 ビデオのソース入力をチューナーモードからビデオ入力モードに切り替えます。
 すると、液晶モニタには、ちゃんとハンディカムからの映像が出力されているではありませんか!これは大きな一歩です。

5.FM復調ICのアンプの入出力動作を見る
 さて、入力信号がキチンと出力される事が確認されましたので、今度は、ビデオ信号のアンプの動作を確認します。

 上の信号は、ICのアンプ入力。下がアンプ出力です。

 1)黒の映像
   カメラの前を塞いで画像を真っ暗にします。その時の信号です。

   

 2)ホワイト信号
  次にその紙を少し遠ざけ、全体を白一色にします。
  それがこの信号です。きれいに出力信号が並んでいます。

  

どうやら、このIC周辺は問題なさそうですね。
今日の収穫は、やはり外部からのビデオ入力信号を入れることに気づいたことです。
そして、少し薄くちらちらとしていますが、映像はキチンと乱れなく出力されている事が確認出来た事です。
これがあれば、もう少し信号を遡れそうです。

でも、明日からは出張になりますので、3連休明けまで修理は一時休止します。

次回をお楽しみに!
それでは、会社に行ってきまーす!