革細工用ミシンのモーターユニットの修理ーFINALー

こんばんは、Tomです。今日の最低気温は-1℃、最高気温は12℃で一日中晴れて、穏やかな天気でした。Tomは在宅勤務で家の中から出ていないので、外の空気は体感できませんでしたが、キット気持ちが良かったのだと思います。
さて、これまで、毎日の様にCROWNのパワーアンプD-75の修理の様子をお送りしていましたが、残念ながら部品待ちとなりましたので、今日は以前やり残した『革細工用ミシンのモーターユニットの修理』の内容をレポートします。

1.途中で止まっていた修理
これが、会社の後輩のK君から依頼があった革細工ミシンのモーターユニットです。
前回は、ワンチップマイコン+ドライバー基板部をばらして全体の入出力を確認した所迄でした。

2.スピードコントローラ部の確認
続いて、スピードコントローラ部の内部を確認します。
パッと見では、タイマーIC555とOPアンプの様に見えます。

1)タイマーICと思われるIC(写真の手前のIC)


これがタイマーIC555と思われるICです。おそらくここで基本クロックを発振させるのだと思います。
型番は削られているのでわかりません。

2)OPアンプと思われるIC
恐らくこれがOPアンプかタイマーICかなにかで、ボリュームが繋げがっているので、これで速度を変更するクロックを発生させるのかと思われます。
型番は削られているので判りません。

3.タイマーICの信号確認
タイマーICと思われるICの信号を確認します。

1)基本クロックと思われるパルス

2)分周後の波形

この波形は、メイン基板に出力されます。

4.OPアンプと思われるIC
OPアンプと思われるICの信号を確認します。

こちらは、スイッチペダルを踏むと、少しずつ電圧が上がります。

そして、それを元にモーターをONする信号を出します。

これも、メイン基板に出力されている様です。

しかし、ボリュームを回しても、どの出力も変化がありません。

つまり、きちんとしたモーターの回転と回転を変化させる信号が出ていないようです。
メイン基板のドライバーの入力にも回転させるための2層励磁の信号が出ていません。

5.組付け
これ以上の追跡は、このメインボードのコントロール信号の仕様書が無いと先に進めません。
今回の修理はこれ以上は難しいと判断し、修理は諦め組付けることにします。



今回の革細工のモーターコントローラは残念ながら修理できませんでした。
Kさん、お力に慣れず申し訳ございませんでした。
Tomは今年に入ってから、なかなか修理が成功しませんが、致し方ないですね。
早く、負のサイクルから正のサイクルに変わってほしいものです。
今後の修理をお楽しみに!