LINNプリアンプ KAIRNの修理 −その5−

こんばんは、Tomです。今日も清々しい秋晴れの日でした。いよいよ明日から3連休となりますが初日の明日は、残念ながら雨模様です。でも明後日から天気が良くなります。明後日はみんなで芋煮会なので楽しみです。

さて、メンテナンスで始まったLINNのKAIRNですが、電解コンデンサを交換したら、Error1の表示が出て故障してしまいました。なので、今日からのタイトルはメンテナンスではなく修理に変更しました。今回はその5です。

Error1の理由は、メインボードとの通信エラーです。
つまり、このコネクタの前後に原因があるわけです。
オシロスコープも直りましたので、今日は信号を追いかけます。

1.コネクタからの信号を追いかけてみる
まずは、コントロール基板からコネクタの行き先をパターンを追いかけてゆきます。

するとフィリップスのICに接続されていることがわかりました。


結果、その信号はコントロール基板から来るクロックなのですが、その信号はなんと2Vしかありません。しかもノイジーです。これでは、通信が出来ませんね。

2.メイン基板の電源を確認する
どちらが悪いかどうかはわからないので、まずは基本中の基本、メインボードの電源を確認します。

結果、電源はすべてOKです。

1)+5V

2)+15V

3)-15V

3.コントロール基板の確認
メインボードの電源はちゃんとしているので、まずはクロック信号を出しているコントロール基板を確認します。

2011年にTomのKAIRNの修理をした時に、コントロール基板のパターンを追いかけて、回路図を作成しました。それが今活用されるとは・・・・。

4.CPUの信号の確認
回路図を確認したら、コネクタからいきなりCPUに入っています。そこで、まずはCネットでPUのピンアサインの情報をゲット。

1)電源
電源を確認。結果OKです。

2)クロックの確認
次にクロックを確認します。やはり、2Vしか出ていません。

3)別の信号を確認
そこで、その近傍の信号を確認しました。
すると、きちんと5V出ています。

ということは、CPUの問題ではありません。

5、途中の信号線を切断
そこで、コントローラ側なのか、メインボードなのかをハッキリさせるために、クロックの信号を途中で断線します。途中に中継基板があり、そこのフィルターのコイルを外します。

そして、その信号を見てみます。

結果、途中を取り外すと、クロックの信号線は、きちんと5V出るようになりました。

結論は、メインボード側の問題に絞り込む事が出来ました。
明日は、いよいよ3連休、そして明日は雨なので、じっくりメインボードを追いかけます。
お楽しみに!