LINN CDレシーバー CLASSIK MUSIC の修理 シーズン2ーその10ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は、ほぼ一日中晴れで、最低気温は1℃、最高気温はなんと10℃まで上がりました。10℃迄上がると、暖かいですね。
さて、今日の記事は昨日の続き『LINN CDレシーバー CLASSIK MUSIC の修理 シーズン2』で、今回でその10となりました。
リファレンス機のお陰で、故障個所もメインボードに絞られました。今回はそのメインボードでコントロール基板とのI/Fコネクタの確認を行い、試しに強制的にメイン電源も入れてみました。

1.故障個所が絞り込まれたメインボード
これが前回故障個所が絞り込まれたメインボードです。

このメインボードとコントロール基板のI/Fコネクタとの間の信号は下記の通りでした。

今回はこの信号を確認して行きます。

2.CDユニットの駆動信号
コントロール基板から16PINのコネクタの信号の中で、おそらくアウトプットと思われるCDユニット周りの信号を確認します。

CDユニットのピックアップの動作を確認するために、TOPカバーをばらします。

コネクタの11PInから15Pin迄の信号は、ピックアップの動きと連動していますので、コントロール基板からのINPUT信号とおもわれます。

3.8PINを確認する
I/Fコネクタの8Pin目が正常品とNG品で異なります。そこで、このPINの信号をメインボード上で追跡します。

この信号はリレーを駆動する信号で、このリレーはプリアウトを切り替えるものです。

だいぶ信号が判るようになってきましたね。
でも、Low-Powerの信号がまだ判りません。

4. 強制的にメイン電源を入れてみる
メイン電源が入らないと何も始まらないので、CPUからの信号でメイン電源のリレーを駆動するトランジスタのベースに一か八か強制的にアクティブな5Vの信号をいれて、メイン電源を入れてみます。

CPUからI/Oポートを通じ、吐き出されるリレー駆動用の信号は、下記のR349です。最初はこのR349を外し、そこに5Vを入れようと思いましたが、その反対側にはトランジスタのコレクタが繋がっています。そこで、ここでの切り離しはNGですね。
一方、この信号は10kΩの抵抗通じトランジスタのベースに入力されます。

そこで、この10kΩの抵抗を外して、そこに5Vの信号を入れてみます。

1)抵抗を外す

2) 5Vを取り出す
近くに5Vの三端子レギュレータがあるので、そこから5Vを取り出します。

3)20kΩの抵抗つけてスイッチを取り付ける

5.動作確認
それでは動作確認を行います。

確認結果

動作確認結果、メイン電源はきちんと入りましたが、コントロールパネルの表示は、依然として『LoP』の表示で、何も動きません。

まあ、想定内でしたので、余りショックではありません。

やはり『LoP』となるのは、電源の電圧があるレベルまで行っていないので、それを検出して、CPUに伝えていて、LoPとなっていると思われるので、次回は電源部を再確認します。
お楽しみに!