BOSE RECEIVER RA-15の修理  −その9−

おはようございます、Tomです。昨日は雨、今朝は曇り、そして、明日は雨の天気予報です。曇りや雨の日はなんだか憂鬱になりますね。やはり、秋は秋晴れでないとね。

さて、今日は、またBOSEのレシーバー RA-15の記事です。前回はTDA7293のシングルアンプに火を入れ、正しく動作している事を確認しました。今回は、フロントパネルの改造と、スピーカー保護のためのパワーオンディレイ回路の追加です。

1.フロントパネルの余分な部品をそぎ落とす
まずは、余分な部品であるフロントパネルの部品を取り外し、必要なインジケータの追加を行います。

1)液晶表示部を取り除く
表示部をほぼすべてを占めている、液晶のパネルを取り除きます。これを取り除かないと別のインジケータが取りつかないからです。

表示部を取り除いた後は、余分な足を切り落とします。本当はソルダプルトで吸い取ればよいのですが、面倒なので、付けたままにしておきます。

2)VRを取り除く
次にVRの役目を果たしている、ロータリーエンコーダーを取り除きます。これを取り除く理由は、この場所にアンプからくる本当のVRを取り付けるからです。

取り除きました。

3)穴を開ける
今度は、エンコーダーがあった場所に大きな穴を開けます。これはVRのハーネスをダイレクトに通すためです。

下穴を開けます。

次にリーマドリルで、穴を大きく広げます。これはとても便利なので、一家に一台は欲しいですね。

これで基板の後ろからVRハーネスがダイレクトに通るようになりました。

4)余分なハーネスを切り落とす

それから、パネル基板からメイン基板やサブ基板に伸びている余分なハーネスはすべて切り落とします。

これで、プロントパネルの基板は、かなりシンプルになりました。

2.インジケータの取り付け

次に、必要なインジケータを取り付けます。電源がきちんと動作しているかのインジケータです。もともと電源スイッチの上についているLEDは、電源がOFFでLED ON、電源ON時 LED OFFとなります。これはソフトスイッチの為です。そこで、電源が本当に入っているかどうかのLEDを別途取り付けます。

1)LEDハーネスを作る

LEDハーネスを作ります。

これでハーネスは完成

2)LEDを基板に取り付ける
次にLEDを先ほど取り除いた液晶表示部の場所に取り付けます。取り付けはホットメルトで行います。ホットメルトも便利ですね〜。これも一家に一台は欲しいところです。

3)動作確認
このLEDは+12Vから引き込みます。+12Vはアンプに使用していないので、音の影響は全くないからです。
さあ、動作確認を行いましょう!

①電源OFF(赤いLEDのみON)

②電源ON(赤LEDは消灯、追加した白LEDがON)

これでOKです。

4.スピーカー保護回路の追加

ここまでくれば、もう組み立ててもOKなのですが、最後にもう一つ追加します。
それはスピーカー保護用のパワーオンディレイ回路です。これは555というタイマーICを使用して作りますが、以前TDAのミニアンプを製作した時に2個作ったので、一個余っていました。そこで今回も使用します。

これを、+12Vに接続します。そして、この基板はメイン基板の部品を取り除いた場所に設置する為、絶縁を兼ねたクッションテープを貼りつけます。

動作確認を行います。

①電源ON直後
電源ON直後は、リレーの駆動信号 ON

②電源ON後2秒経過後 リレーの駆動信号 OFF

これで回路の動作確認はOKです。

次にリレーを取り付け実際に状態を監視します。

リレーの接点

リレーも駆動信号に応じてきちんと反応しているようです。これでスピーカー保護回路は完了です。

6.VRの穴加工

最後にVRのつまみの穴加工を行います。VRの形状は、半月からギザギザタイプに変更となりましたので、このままでは取りつきません。そこで、つまみ側のVRの穴を加工します。

これで、余分な部品の取り除きと、必要な部品の取り付けが完了しました。
次回は、バラックでの最終動作確認と、組み立てを行います。お楽しみに!