クラニシ アンテナアナライザー BR-510の修理 −その7−

こんばんは、Tomです。今日の朝方は曇りで、しかも風も吹いていましたが、日中は曇りも晴れ、とても良い天気になりました。

さて、クラニシのアンテナアナライザーの修理は、あと一歩という所で、振り出しに戻りました。こんな時は、一時休戦して、頭を冷やすのも良いと思い、あまり深追いはしないようにしました。

ところが、朝、布団の中でうつらうつら考えていたら、『ピカッ』っと閃きました。
実は、金曜日に会社のお友達のSakaさんから言われた事とローカルのKamaさんが土曜の朝に話していたことを思い出したのです。

<Sakaさんからアドバイス
 ダミーロードを接続してもインピーダンスが50Ωを指さない時は、ブリッジが共振していない為だという事。

<Kamaさんからのアドバイス
 クラニシのアンテナアナライザーは、50Ωのインピーダンスのアンテナを前提にして、アンテナを含めて共振させているという事。

実は、ブリッジの回路は、同軸コネクタのすぐ近くの部分に小さな基板があり、そこに上記の回路図の囲んでいるエリアの回路が入っているのでした。

という事は、この同軸コネクタ(基板含む)のハーネスの交換実験を行って見れば、白黒がハッキリするはずです。

1.交換実験を試みる。
 1)完動品のアナライザに故障品の同軸コネクタハーネスユニットを接続する。
   まずは、完動品のアナライザに故障品の同軸コネクタハーネスユニットを接続して交換実験を行います。これで、もしNG品と同じ症状が出れば、このハーネスユニットが怪しいという事になります。


 
 2)結果
  交換実験を行った結果、見事にヒット!
  故障品と同じ結果になりました。 

  


2.ダメ押しの確認実験
 1)不良品のアナライザに完動品の同軸ハーネスユニットを接続する。

  次に、ダメ押しの確認実験です。それは故障品のアナライザに完動品の同軸ハーネスユニットを接続してみます。
  予測としては、きちんと動作するはずです。

 


 2)結果

   結果は、予想通り故障品のアナライザは、見事復活しました。
   
  

  


3.方針を立てる
 故障は、この同軸ハーネスユニットである事が明確になりました。
 ここまで追い込んだので、あとは時間の問題です。
 でも、焦らず、方針を立てましょう。
 
 1)再ハンダ付けを行い、接点不良をなくす。
 2)半導体であるダイオードの動作を確認する。
 3)抵抗とコンデンサなどのチップ部品を確認する。

4.同軸ハーネスユニットの基板の再ハンダを行う
 基板の再ハンダ付けを行い、接点不良を解消します。
 

5.結果
 まだ、再ハンダ付けを行いましたが、故障は直りません。
 

今日のところは、ここまでです。でも、このハーネスユニットの故障が明白なので、方針のとおり、一つ一つ潰し込みを行います。
お楽しみに。