テクニクス ビンテージCDプレイヤー SL-P1200の修理 ーその5ー

こんばんは、Tomです。今日は、朝の気温は-4℃と寒い朝でした。そして日中の最高気温も1℃と気温が上がらない日でした。しかし、お天気は晴れていたので、部屋の中ではそれなりに暖かったです。
さて、今日の話題も『テクニクス ビンテージCDプレイヤー SL-P1200の修理』で、その5となります。今回はFL管の表示ユニットが表示されないという故障を修理します。
さて、うまく復活するでしょうか?

1.フラットケーブルと基板の接触の確認
まずは、メイン基板からFL表示ユニット迄のフラットケーブルと基板の導通を確認します。

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2.フラットケーブルの再ハンダ
一応大丈夫の様ですが、念のためにフラットケーブルと基板の再ハンダを行います。

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3.基板の洗浄と半田付けの確認
半田付けした後、基板を洗浄し、その後マイクロスコープで状態を確認します。

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その結果、この部分の基板のパターンが異常であることが判りました。

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半田ごてでパターンの半田を除去すると、パターンが切れていることが判りました。

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やっぱりね~。これが故障の原因だと良いのですが。

4.ジャンパーで修復
切れたパターンをジャンパー線で修復します。

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5.動作確認
基板を設置し、動作を確認します。
電源ON!・・・・・・・・・。
結果はダメですね~。

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6.メイン基板の取り出し
さあ、今度はメイン基板を取り出します。

1)ハーネスにタグをつける
メイン基板のコネクタが付いているハーネスの挿し間違いのトラブルを避けるためにハーネスにタグを付けます。

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2)メイン基板を取り出す
メイン基板を取り出します。

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3)メイン基板の再ハンダ
メイン基板を取り出しましたので、FL表示基板に関係する部分のみ、再ハンダを行います。

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7.メイン基板のメンテナンス
次はメイン基板をメンテナンスします。

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1)メイン基板を確認
メイン基板を確認するとメーカーの改造とその後の改造箇所が沢山ありました。これでは不安定ですね。

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2)ハーネスを固定する
基板に直付けしているハーネスは、修理でいじっていると切れてしまう事があり、とても不安定です。そこで、ホットメルトでハーネスを固定します。

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8.ハーネスを固定する。
メイン基板を元に戻し、今度はハーネスを結束バンドで固定します。
これでかなり安定化します。

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9.動作確認
さあ、いよいよ動作を確認します。
これでFL表示部が復活するでしょうか?
電源ON!

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やりました~。表示部が復活しました!

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表示部は弄っていないのに、突然表示が消えてから、とても不安になりましたので、今回標示部が復活し、とても嬉しいです。これまで溜まっていたストレスが一気に無くなりました。
嬉しいですね。
次回は、全体的は動作を確認します。
お楽しみに!