LINNのプリアンプKAIRNの修理 シーズン5−その14−

おはようございます、Tomです。今日は、お彼岸の中日です。いよいよ季節の別れ目になりました。暑さ寒さも彼岸まで・・・。今年の夏は雨ばかりでパッとしませんでしたが、これから秋、そして冬になってゆくんですね。なんか寂しいですね。

さて、LINNのプリアンプKAIRNの修理は、修理も無事終了し、昨日からは、今後20年間使用出来るためのメンテナンスの領域に入りました。今日もその続きです。今日はスイッチング電源の電解コンデンサの交換を行います。

1.33μFの電解コンデンサの交換
まずは、この電源で一番熱のでやられる33μFの電解コンデンサの交換を行います。
お友達のKamadaさんのKAIRNは同じブリリアント電源でしたが、このコンデンサが熱でパンクしていたそうです。

1)取り出して容量を確認
このコンデンサを取り出し容量を確認します。

結果33μFで容量低下はありませんでした。このコンデンサの温度補償は85℃ではなく、105℃品が使用されているようですね。改良したのかな?

2)コンデンサの交換
Tomのストック部品から33μFを見つけました。Tomは、抵抗とコンデンサを富山の薬売りのように常備しています。そして、一年後使用して足りなくなった分を補給するようにしています。

しかし、一つだけ問題が・・・・・。
Tomがストックしている電解コンデンサは、50V品なので問題がないのですが、通常使用なので85℃品なのです。以前蛍光灯の修理の時に何種類かの105℃品は購入していましたが、残念ながら33μFはありませんでした。
でも、でも今回のタイミングで電解コンデンサはフレッシュなものと交換した方が良いと判断。
後は、お友達のKamadaさんに在庫があるが確認してみます。

2.47μFの電解コンデンサの交換
この基板のもう一つの電解コンデンサは47μFです。次はこれです。

1)容量の確認

こちらは、45μFで少し容量が抜けています。ただ誤差が5%なので、誤差範囲ですね。また、このコンデンサは熱源から離れていますので、85℃品を使用しています。

2)交換
これは手持ちの部品で問題ありませんので、躊躇なく交換します。

これで、片方の基板の電解コンデンサの交換が終了です。

3.220μFの電解コンデンサの交換
今度は、もう一方の基板の電解コンデンサ2つを交換します。
まずは220μFです。

1)容量の確認

こちらは、220μF以上の容量がありますね。でも、リフレッシュするために、交換します。

2)交換
こちらも熱源に近いので、105℃品となっています。
たまたま85℃品の中に一個だけ105℃品を見つけました。これを使用します。

4.100μFの電解コンデンサの交換
最後は100μFの電解コンデンサです。

1)容量確認
容量を確認すると、誤差範囲ですが100μFを下回っています。

2)交換
この場所も105℃品を使用していました。でも、とりあえず手持ちの85℃品に交換します。


これで、気になる電解コンデンサを全て交換しました。
しかしながら、33μFと100μFは85℃品を使用していますので、ちょっと気になります。
まずは、部品を沢山ストックしているお友達のkamadaさんに105℃品のストックがあるかどうかを確認します。
もしあれば、ラッキーですね。
それでは、次回をお楽しみに!