LINNのプリアンプKAIRNの修理 シーズン5−その13−

おはようございます、Tomです。今週は本当に天気に恵まれていますね。いよいよ週末ですが、今日も雨が降らないので助かります。

さて、LINNのプリアンプKAIRNの修理は、昨日の記事で一応直りました。めでたし、メデタシ。その後2晩エージングを行いました。結果、何事もなく動作しています。

1.スイッチング電源の出力確認
裸で動作していますが、スイッチング電源がそれなりに熱を持ちますね。

この電源は密閉されているので、熱の逃げ場がなく、その熱で電解コンデンサがやられてしまう不具合があるので、一応スイッチング電源の出力を確認します。

三端子レギュレータの入力端子をそれぞれ確認します。

1)+5Vの三端子レギュレータ入力電圧(5V/div)

2)+15Vの三端子レギュレータ入力電圧(10V/div)

3)−15Vの三端子レギュレータ入力電圧(10V/div)

電圧は十分のようですし、電圧波形に乱れはありませんね。

2.スイッチング電源の電解コンデンサの交換(バラシ編)
一応動作はしておりますが、今後20年間使い続けるために、スイッチング電源の電解コンデンサを交換します。
今日は時間がないので、スイッチング電源のバラシまでとします。

1)コネクタの取り外し

2)シャーシーから電源を取り外す

電源が取り出せました。

3)ケースのバラシ
続いてケースから電源を取り出します。

まずは、三本のタッピングネジを外します。

続いて、ハーネスのゴムブッシュを引き出します。電源の修理で、これが一番大変ですね。

内臓が出てきました。

こんなに狭いところに、部品が向かい合ってついています。これじゃーね。TomのKAIRNの電源はスイッチングですが、全然形が異なり、放熱の穴も開いています。

3.基板のバラシ
そして、いよいよ、この2枚の電源基板をばらします。
ばらす前にケースとの位置関係をフェルトペンで印を付けておきます。

そして、プラスチックビスを取り外します。

基板が二つに分かれました。

今度は、下側の基板のベース板を取り外します。これはスタッドを外せばOKです。

ベース板が外れました。

これで、2枚の基板はフリーになり、電解コンデンサを交換する準備が整いました。
次回は、電解コンデンサの交換です。
お楽しみに〜!
もう、時間がない。それではまた!