LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン6 -その1ー

こんばんは、Tomです。今朝は寒かったですね~。だんだん冬が近づいてきます。でも日中はとても天気が良く、ポカポカした気持ちの良い日でした。

さて、昨日一つの荷物が届きました。これは、読者の方から依頼された修理品です。

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とても大きい箱なんですが、中身はとても小さいものです。

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これは、LINNのプリアンプKAIRNです。このプリアンプの価格は当時52万円もした高級品です。でも、すでにメーカーは修理をサポートしていません。こんなにいいアンプなのにサポートしてくれないんです。なので、Tomに修理依頼が来ました。

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1.動作確認
まずは、動作を確認します。電源スイッチON!

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全然反応しません。

2.まずはバラシ
まずは、Topカバーをバラシます。

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これはTomの保有しているスイッチング電源のKAIRNですね。

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3.電源電圧の確認
さあ、それでは電源の確認を行います。
まずはスイッチング電源の出力電圧を確認します。

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今回は先日頂いたデジタルオシロスコープを初めて修理に使用します。

1)+20V

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2)-20V

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3)+12V
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KAIRNでは、最後に三端子レギュレータで電源電圧を安定化させるので、スイッチング電源の出力は少し高めにしてありますので、これで正常です。

4.三端子レギュレータの出力電圧
あとは、スイッチング電源の出力の後の三端子レギュレータの電源電圧を確認します。

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1)+15V
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2)-15V
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3)+5V

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これで、KAIRNの電源は大丈夫ですので、メイン基板はきちんと動作すると思われます。
という事は、例によって、フロントパネルのコントロール基板の故障ですね。
次回はフロントパネルの修理を行います。
お楽しみに!