TDA7293デュアルアンプの製作再開 −その1−

こんばんは、Tomです。今日は一日曇り空。しかも蒸し暑い。まるで梅雨入りしたかのような天気でした。こんな日は、夕方Eスポ(スポラディックE層)が発生し、114MHzの無線機でも九州あたりと10Wで交信できちゃうんですよね〜。

さて、4月〜5月までとてもタケノコの収穫、草刈り、畑の野菜の定植、花壇の花の定植と毎週忙しく過ごしていました。まさに有機質祭りです。これまでのTomは、部屋の中で無機質なトランジスタや、IC,抵抗、コンデンサなどと戯れていたTomにとっては、到底考えられない生活でしたが、最近は有機質の物と戯れています。

でも、安心してください!(履いています!:笑)
無機質が好きな皆さんお待たせ致しました!
仕事が一段落したので、今週から念願のトロイダルトランスの電源でTDA7293のアンプ製作を製作します。

今回は、その1として、前回製作した電源の不具合の確認をします。

1.以前製作したトロイダルトランスの電源
その電源がこれ!外付けの電源です。以前スイッチング電源を2個入れて±36Vの電源として作り上げましたが、その後改造して、トロイダルトランスを使用して、±30Vの電源を作りました。

電源電圧は、しっかり±30.9Vを示しています。

2.電源の不具合
ところが、この電源には不具合があり、電源をきってからの電圧の落ち方(時定数)が+電源と-電源とで全く異なります。以前、周波数特性の良いショットキーバリアダイオードを使ってみましたが、耐圧の関係で壊れてしまい、その後ファストリカバリーダイオードに変更してからどうもおかしいのです。当時は、なんだか面倒くさくなって放って置きました。
でも、これをつかわないと勿体ないので、まず電源を不具合を修正します。

1)+電源の電源の落ち方
まずは+電源を切ってから電圧が落ちてゆく速度を見てみます。

①10秒経過

②20秒経過

③30秒経過

④40秒経過

10000μF電解コンデンサが入っていますが、ブリーダー抵抗が効いているので、この時定数でよいのかもしれませんがなんといえません。

2)+電源の電源の落ち方
次に-電源を切ってから電圧が落ちてゆく速度を見てみます。

①10秒経過

②20秒経過

③30秒経過

④40秒経過

明らかに-電源の電圧の減り方が遅いですね。でも10000μFであれば、こちらの方が正解なのかもしれません。

3.10000μFの電解コンデンサを外して測定

それでは、まず10000μFの電解コンデンサを外して確認してみましょう!

1)基板のバラシ

まずはケースをバラシて、シャーシーからブリッジ基板を取り出します。

2)10000μFの電解コンデンサを外す。

次に10000μFの電解コンデンサのハーネスを切断します。

3)ブリッジ基板のみの時定数を測定

ブリッジ基板の時定数を測定します。こちらには1000μFの電解コンデンサが乗っかっていますが、ブリーダー抵抗が入っているので、だいぶ速いと思います。

結果、+電源も-電源も約10秒で10Vまで低下しました。

という事は、このブリッジ基板までは正常で、10000μFの電解コンデンサ基板がNGという事になりますね。
これで、不具合箇所は、分かりました。
少し希望が見えてきましたね。
明日をお楽しみに!