BOSEレシーバー RA-15 の修理 

こんばんは、Tomです。今日は暑かったですね~。最高気温は32.2℃と真夏日の一日でした。でも、風もあったので、すこし気持ち良かったです。
さて、先週読者の方から、修理品を預かりました。それが週末届きました。

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これは、BOSEのレシーバー RA-15 です。Tomはこれまで2~3台くらいのRA-15 を修理しています。
BOSEでは、もうこの機種を修理してくれないんですよね。なので、Tomが一肌脱ぐことにしました。

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1.症状の確認
故障の症状は、パワースイッチを押しても反応が悪いということです。
それでは早速検証してみましょう!
パワースイッチを押下しても、一発で電源が入らず、何度か押下して電源が入るようで、反応が悪いです。

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通常は、こういう状態だと、プッシュスイッチを疑うのですが、この機種は違います。このスイッチはソフトスイッチで、それに電源を供給している、電源が悪いのです。

2.バラシ
早速ばらします。

1)カバーのバラシ
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この基板がソフトスタートの電源基板です。

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2)基板の取り出し
それではソフトスタート電源基板を取り出します。

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この基板の電解コンデンサが容量抜けを起こしているんです。

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3.電解コンデンサの容量確認と交換
それでは、電解コンデンサをひとつずつ取り出し、容量を測り、交換します。

1)330μF
まずは330μFの電解コンデンサを取り出しました。

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容量計で容量を測定してみると・・・・・なんと21.8μFで、ほとんど抜けています。

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手持ちのパーツを取り出し、交換しました。

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2)22μF
次は22μFです。

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これも、すっからかんです。

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3)47μF
そして最後は47μFです。

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これでソフトスタート電源基板の電解コンデンサはすべて交換しました。

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4.動作確認
さて、仮組し動作確認します。

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結果一発で反応しました。

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5.洗浄
最後は、組付けて洗浄します。

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6.修理完了
綺麗になり新品同様になりました。

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端子もピカピカです。

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一時間弱の修理でした。
やはりこれまでの経験から時間をかけずに修理出来ました。
喜んで頂けると良いですね。