BOSE レシーバー RA-15の修理 シーズン5 -その2ー

こんばんは、Tomです。今日は天気が良く暖かい日でしたが、突然時雨れたり、風が吹いたり、寒くなったりと変化が激しい日でした。
さて、今日の記事は修理の記事に戻ります。今日の修理はBOSEのレシーバー RA-15 の修理の記事 その2です。
前回は、この機種で必ずと言って良いほど故障するサブ電源基板のメンテナンスを行いました。結果、+5Vはキチンと操作パネルまで行っていました。今日は操作パネルのCPUを確認します。

1.操作パネルをばらす
操作パネル基板をバラします。

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2.CPUの型番を調べる
まずCPUの型番を調べます。CPUは黒く塗られていますのでパーツクリーナーを綿棒に染み込ませ、黒塗装を剥がします。

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型番が見えてきました。

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CPUは、CXP82840というSONY製のワンチップマイコンです。
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これで電源を見ると、きちんとCPUに+5V掛かっています。

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3.クロックの発信を確認する。
CPUに電源が供給されているのに、I/Oが動作しないという事は、おそらくクロックが動いていない可能性がありますので、クロックの波形を調べます。

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クロックは2つあり、一つは4.19MHzのセラミック振動子、そしてもう一つ水晶発振子があります。でも、どちらも動いていません。もしかするとこの発振子のどちらかが壊れているのかもしれません。でも、部品はありません。

4.TomのRA-15改造アンプを確認する
そういえば、Tomは、以前壊れたRA-15を改造し、TDA7293でコンパクトメインアンプと作ったのです。その時操作パネルは不要になっていたので、もしかすると発振子だけ残っているかもしれません。

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でもばらしてみると、すでに操作パネル基板は削除していたのでした。

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5.発振子の周波数を確認する
仕方ないので、発振子の部品を発注することにしました。
セラミック振動子は、基板上に4.19MHzと書いてありますので、容易に判断が出来ましたが、もう一つの水晶発振子は、部品に何も書いていないので、振動周波数が判りません。
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そこで、CPUのデータシートを確認すると、どうやら、もう一つの周波数は32.768KHzの様です。

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そこでネットで部品を発注することにしました。
これでCPUのクロックが発振し、レシーバーが復活すると良いですね。次回はCPUクロックの修理を行います。
お楽しみに!