こんばんは、Tomです。今日の天気は昨日に引き続き、暖かな日でした。こんな天気が天気が続くと良いのですが、明日は残念ながら曇り空です。残念!
さて、今日の話題は、『ワーゲン空冷ビートルのカーラジオの修理』に戻ります。なぜかというと、今日部品が届いたからです。さて、とても手こずっていたカーラジオは直るのでしょうか?
とてもワクワクしますね。
1.チューナー部のバリバリノイズの追求
前回は、アンプ部は正常に働いている事を確認しました。
残るはこの1チップチューナー部の分析です。
2.チューナーの出力の確認
それではチューナーICの出力の確認をします。
1)ラジオの音声が綺麗に聴こえている時の波形
きちんと波形は綺麗に出ています。
2)バリバリというノイズが入る時
これで、チューナーICの出力がNGであることが判りました。
3.大きな壁とアドバイス
ところが、経年劣化する電解コンデンサはもう交換済み。トリマーも接点不良を解消済み。半田もフレッシュな半田にして接点不良解消済み。しかも、このチューナ―ICのデーターシートがネットで見つからず、大きな壁にぶつかり訳が分からなくなりました。
1)お友達のKamaさんに相談
そこで、お友達のKamaさんに電話をして、何かヒントは無いかをお聞きしました。
そしたら、ワンチップチューナーICの共振周波数を決める455KHzのセラミック発振子が経年劣化するらしく、これが発振しないとチューナーが動作しないらしいです。良い情報をお聞きしました。
2)回路図を発見
ICの型番μPC1621V2とセラミック発振子をキーワードでネットで検索すると、村田のセラミック発振子でヒットし、アプリケーション回路図が見つかりました。
μPC1612V2のピンアサインと回路図が見つかって良かったです。
4.セラミック発振子周辺の波形を確認
1)正常動作の時
2)ノイズが入る時
これでセラミック発振子の周辺が怪しいことが判りました。
5.原因を絞り込む
それでは、セラミック発振子周辺の故障の原因を絞り込みます。
セラミック発振子の周辺には、3.3KΩの抵抗と0.01μFのセラミックコンデンサがあります。発振子の前にこの2つの部品の確認を行います。
1)3.3KΩの抵抗
まずは3.3kΩの抵抗の確認を行います。
抵抗値はOKです。
でも、一応新しいものに交換します。
2)0.01μFのセラミックコンデンサ
続いて0.01μFのセラミックコンデンサの容量を確認します。
コンデンサの容量はOKですね。
でも一応部品を交換します。でも、0.01μFのセラミックコンデンサがありませんので、手持ちのフィルムコンデンサと交換します。
6.動作確認
動作確認を行います。
結果、全く改善しませんでした。
という事は、原因はセラミック発振子に絞られました。
7.セラミック発振子を装着する
AMラジオ用のセラミック発振子は、ヤフオクで入手しました。
本日、それが到着したので、早速装着します。
8.動作確認
さあ、いよいよ動作確認です。
大きな壁だったラジオのバリバリというノイズは消えるのでしょうか?
スイッチON!
おおー!ノイズもなくきちんとラジオの音声が聞こえました。
感動!です。
9.調整と確認
きちんとラジオが聴こえる様になりましたので、後はトリマーコンデンサの調整を行い、綺麗に聴こえる様に調整します。
アナログのチャンネルメモリの動作確認を行います。
これも動作確認結果、きちんと動作しました。
いやー、たかがラジオ、されどラジオです。
こんなに苦労するとは思いませんでした。
故障の原因がセラミック発振子だったとは・・・・。
達成感ありです。