サンプリングレートコンバータ SRC2496の改造−その1−

こんばんは、Tomです。今日は午前中時雨れていました。その為、時々虹が観測できてラッキーでした。そして、西風も強かったですね。

さて、DEQ2496の修理&改造は、一応終了しました。でも、いまいち音が納得できません。そこで、DEQ2496の姉妹機であるサンプリングレートコンバータSRC2496も外部からクロックを注入する事にしました。同じ外部クロックを注入するとさらに良くなると思います。

1.SRC2496

これが、SRC2496です。通常のCDからのデジタル出力は、16Bit/44.1KHzですが、それをサンプリングし、24Bit/96KHzまでアップサンプリングする機器です。なかなか重宝します。

2.バラシ

さあ、早速バラします。

Topカバーを開けると、なんと中はスカスカです。

基板を取り出すためには、リアパネルのコネクタを止めているビスを全て取り外します。

例によって、コネクタを止めている接着剤を取り除き、コネクタを取り外します。

これでメイン基板を取り出すことが出来ました。

3.基板の部品の取り除き
DEQ2496同様、外部クロックを入れるために、メイン基板上にもともとついていた水晶発振子とチップ抵抗、チップコンデンサを取り除きます。
この右側の水晶発振子が24MHzの物です。

チップ抵抗とチップコンデンサは、基板の裏側にあります。

テスターで回路を追いかけて、取り外す部品を確認します。

水晶発振子とチップ抵抗、チップコンデンサを取り外します。

そして、発振回路とインバーターの入り口の部分のパターンを切断します。それにしてもパターンが見にくいです。そこで、ICの根本で切断する事にしました。

4.配線

基板は準備できましたので、今度はBNCコネクタから基板へ同軸ケーブルを配線します。

まずは、ワードクロックの同軸コネクタの芯線の部分をニッパで切断します。

次にBNCコネクタと基板に2.5Dの同軸ケーブルを半田付けします。

そして、ホットメルトで同軸を固定します。
これで、SRC2496の準備は完了です。

5.動作確認

いよいよ動作確認です。
まずは、クロックユニットとSRC2496と繋ぐための同軸ケーブルを前回の様に製作しました。

まず、同軸ケーブルの出力波形を確認します。

波形は前回と同じですので問題ない様です。

今度は、SRC2496の基板の直前の波形を確認します。

これも、ほぼ問題ない様です。

ところが、LockErrorのLEDが点灯しています。

これは、おそらく、内部発振器の出力のパターンと入力のパターンの間の導通を測ったら、100Ωもあったので、インバータの出力がまだ影響しているのかもしれません。
続きは次回のお楽しみ!