デジタルグラフィックイコライザ DEQ2496の修理 −その11−

こんばんは、Tomです。今朝は結構寒くなるかと思いましたが、最低気温は4℃。まあまあでした。でも、きょう未明から寒くなり、明日は最高気温が1桁らしいです。

さて、昨日久しぶりに再開したデジタルイコライザの修理の記事ですが、今日もその続きです。
今日は、昨日の記事で製作完了したクロック基板をクロックユニットに実装する事を、BNCのハーネスを製作し、最終的に動作確認をすることです。

1.シャーシー加工
まずは、シャーシーを加工して、京都に行っている間に届いたBNCコネクタを取り付けます。

1)リーマで穴を大きくする。

2)BNCコネクタの大きさで2つ穴を作る。

3)BNCコネクタを2つ実装する。
これはDEQ2496用と、SRC2496にクロックを転送する為、BNCコネクタを2つ取り付けます。

これでシャーシー加工は終了です。

2.配線

続いて、配線を行います。

1)基板の取り付け


2)同軸ケーブルの半田付け

3)信号の確認

一応、きちんと出力のBNCコネクタにはサインカーブが現れました。
それにしても、ロジックを通った後なのに、なぜサインカーブデジタルオシロだから?
24MHzなので100MHzのデジタルオシロだと厳しいかもしれません。

4)ホットメルトで固定

最後に、ホットメルトで固定します。

3.BNCハーネスの製作

DEQ2496側と、クロックユニットの加工は終了したので、最後にBNCケーブル製作です。
Tomは生まれてこの方、BNCのオスのコネクタのケーブルを製作したことが有りません。

1)心線の半田付け


2)コネクタの組み立て

心線の半田付けが終わると、後は意外に簡単です。

最後にレンチで締め付ければOKです。

3)導通とショートのチェック

ケーブルの導通とショートのチェックを行います。

4)ホットメルトで固定

最後に同軸が細いので、同軸とコネクタの隙間にホットメルトを注入すればOKです。

4.波形確認

いよいよ動作確認です。今回はお友達のKamaさんから、アナログの100MHzのオシロスコープをお借りしてきました。こういう時はアナログが一番です。

1)クロックの出口の波形

まずはクロックの出口の波形です。

アナログのオシロで見ると、やっぱりサイン波形ではありませんでした。やっぱりね。

2)74HC14後の出力

次に、74HC14を2つ通った後の波形、つまり、このクロックユニットの出力(無負荷)の波形です。

3)DEQ2496における波形

最後に実際にDEQ2496のクロック部の根本での波形を観察します。

すこしデジタル波形がなまった感じですが、波形はぶれずに安定しています。この後またシュミットトリガーのインバータが入るので大丈夫だと思います。

やっぱり高い周波数を測定するときは、アナログのオシロに限りますね。

5.動作確認

それでは動作と音を確認します。

DEQ2496とクロックユニットをラックに押し込み、動作を音を確認します。

最初はヘッドフォンで確認します。
その後、タンノイ君で聞いてみます。

さて、肝心の音ですが、少しスッキリしたような感じですが、なんだか位相が有っていない感じがします。もしかすると、今回はDEQ2496のみ外部クロックを注入しているので、SRC2496と上手く同期がとれていないのかもしれません。
次回は、SRC2496も改造して、外部からクロックを注入してみます。
お楽しみに!