KENWOOD ディップメーター DM-81の修理 ーFINALー

こんばんは、Tomです。今日は午前中天気は良かったものの、寒い日でしたね。Tomは在宅勤務でしたが、寒くて仕方ないので、電気ストーブを引っ張り出して来ました。そろそろ冬ですね~。
さて、今日の記事は、『KENWOOD ディップメーター DM-81の修理』 ーFINALーです。本来、修理は前回で終わり、依頼者に発送したのですが、バッテリー残量確認モードが動かなくなったというので、出戻りになりました。
ついでに、ジャンク品からバリコンを取り出してほしいという、依頼もありました。
そこで今回は、バッテリー残量確認モードの修理を行います。

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1.動作の確認
1)前回の修理の確認
バッテリー残量確認モードの修理の前に、前回修理したMODモードがきちんと動作するかを確認します。

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こちらは、きちんとトーンが発生しているので、本来の機能は満足しているようです。

2)バッテリー残量確認モードの動作確認
次にバッテリー残量確認モードの動作を確認します。

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先程、MODモードで動作を確認していますので、きちんとバッテリーがあるのですが、バッテリー確認モードではメーターの針が振れません。やはり何らかの状況で壊れてしまったようです。

3.バラシ
早速バラします。

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バッテリーの電圧を確認しましたが、問題なしです。

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スライドスイッチをバラします。

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前回、スライドスイッチを取り出したので、スライドスイッチのハーネスの断線を疑ったのですが、前回スライドスイッチのハーネスをホットメルトで固定したので、ハーネスの異常はありませんでした。

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4.回路を追いかける
バッテリー残量確認モードは、非常にシンプルな回路なので、回路図を基にオシロスコープで電圧を確認することにしました。

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5.原因を発見
この回路の中で一番経時的に不安定になるのは、半固定抵抗です。半固定抵抗の接触が悪くなると導通をしなくなると思いますので、そこに、エレクトロニックスプレーを吹きかけようとした時、異常を発見しました。半固定抵抗の足とスライドスイッチの接点の半田にヒビが入っていました。経年劣化で半田にクラックが入ったのですね。

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そこで、再ハンダします。

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6.動作確認
組付ける前に、再ハンダで故障個所が復活したか?動作を確認します。

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7.組付けと最終確認
動作が確認出来ましたので。、組付けます。

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最後にダメ押しの動作を確認します。

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これで、ディップメーターの修理は終了ですね。
良かったです。
喜んで頂けると良いですね。