JBL LE175 ホーンスコーカーの修理 ーその1-

こんばんは、Tomです。昨日は一日中雨降りで小寒い日でしたが、今日は雨も上がり良いお天気の日でした。でも風もソコソコ強いので、それほど気温は上がりませんでした。
さて、今日は11/23、勤労感謝の日でお休みです。カミさんは昨日から高校の時のお友達と2年振りに再会で、温泉一泊なので、Tomはフリーの日です。
そこで、お友達のゴルフの先生から依頼されたJBL LE175のホーンスコーカーの修理を行いました。
この修理は、今回と次回の2回でレポートします。 

1.修理依頼されたJBL LE175ホーンスコーカー
これが、お友達のゴルフの先生から依頼頂いた、JBL LE175のドライバのホーンスコーカーです。故障の原因は、スピーカーが飛んでしまったようです。カラオケが原因の様です。

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2.導通チェック
まずはテスターで導通チェックを行います。
結果、やはりどちらのスピーカーもオープンです。

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3.バラシ
それでは、ばらしてみます。

1)リアカバーのバラシ
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スポンジが経年劣化で、ボロボロになっていますね~。

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2)ハーネスのバラシ
ハーネスをバラします。

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ダイヤフラムが見えてきました。

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ダイヤフラムの周りは、スポンジのカスで一杯です。

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3)ダイヤフラムをばらす
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4)もう一個もバラす
もう一個もばらしてみます。

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こちらはスポンジがきちんとしているようですが、指で押すとボロボロになりました。

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4.故障の原因を探す
取り出したダイヤフラムの故障の原因を観察する。

1)目視で観察
まずは目視で観察します。見た目はとても綺麗で、故障個所が見つかりません。

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2)マイクロスコープで観察
次に、マイクロスコープで観察します。

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3)切れた箇所を発見!
おおーっ!コイルの断線箇所を発見!

少しずつダイヤフラムを動かし、故障個所を発見!

<正常箇所>
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<異常個所>

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やはりコイルが切れていました。

別のスピーカーも、,同様にコイルが切れていました。

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5.スポンジの貼り付け
ボロボロになったスポンジを再生します。

1)スポンジの除去
まずは、ボロボロのスポンジをパーツクリーナーで取り除きます。

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2)スポンジの取り付け

スポンジを取り付けますが、薄いスポンジシートが無いので、隙間テープを使用します。

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これで、LE175の修理の前半は終了です。
次回は、洗浄、塗装、そしてダイヤフラムの交換を行います。
お楽しみに!

同じようなスポンジは販売していないので、隙間テープで補修します。