TEAC VRDS-10の改良における大きな代償。

こんばんは、Tomです。今朝は久しぶりの雨でした。しかし、午前10時ごろには、雨も上がりその後は曇り空となり、最高気温11℃でした。明日は太平洋高気圧が張り出し、天気が良くなるようです。
さて、今日の話題は、修理の話で、『TEAC VRDS-10の改良における痛手・・・・・・。』です。先日から昨日にかけTEACのCDプレイヤー VRDS-10の改良を行っていました。ところが、デジタル基板の再ハンダの為に、半田吸い取り器を用いて、半田を吸い取っておりました。ところがデジタル基板半田吸い取り&再ハンダの中盤に差し掛かったところ、突然半田吸い取り器から、『パシッ』と音がして、ポンプのモーターが回らなくなりました。これは大きな代償です。半田吸い取り器は、修理にはとても大事なアイテムですので、今回はばらして故障個所を解析する内容をレポートします。

1.Tomの半田吸い取り器 HAKKO 808
これが今回故障した、HAKKO 808という半田吸い取り器です。これは数年前、お友達のOgaさんから頂いたものです。

再ハンダで大量の部品の半田を吸い取る時や、コネクタ、トランスなどの多数ピンの部品を取り出すときには、とっても重宝していました。VRDS-10のデジタル基板の再ハンダの時に、途中で壊れてしまい、致し方なく追い半田をしたところ、モータードライバで半田がショートしてしまったという不歩合がありました。

2.ばらす
それでは、故障個所を特定するために、半田吸い取り器をばらします。

1)ポンプカバーをばらす

モーターを回転し、このポンプを駆動させるようです。

2)本体取っ手のバラシ
続いて、本体の取っ手部をばらします。

細いマイナストライバーで2つに割ります。


これでバラシは完了です。

3.故障個所を探る
それでは、故障個所を当たります。
Tomとしては、モーターが回転しないが、ヒーターは動作するので、モーターか、モーター回路部品がNGなのだと思います。
そこで、テスターで様々な部品の故障個所を探ります。

1)モーターの端子の両端の抵抗値の確認  
まずは、モータの端子の両端の抵抗値を測ります。
結果この抵抗値は500Ωでした。通常はコイルだけなので数Ωのはずです。
やはり、故障はこのモーターっぽいですね。

2)電源を入れ再度動作確認
ばらした状態で100Vの電源を入れて、再度動作確認を行います。
やはり、ヒーターの温度は上がりますが、モーターは回転しません。

4.モータードライブ基板を取り出す。
モーターポンプユニットの下にモータードライバー基板があるようです。これを取り出します。

1)モーターユニットをばらす

2)モータードライブ基板を取り出す。

3)ついでに全体の基板も取り出します。

5.各基板のダイオードの生死確認
それでは、取り出した基板のダイオードの生死の確認を行います。

結果、ダイオードは全てOKでした。
これで、ほぼモーター単体の故障が確定しました。

原因がはっきりしたので組付けます。

6.HAKKOにサービスパーツの問い合わせ
故障個所がモーターであることがほぼ確定したので、HAKKOのサービスに、モーターのサービスパーツがあるのか?それはいくらで購入できるのかを確認しました。

ところが、回答は、『808は既に修理、サービスパーツの販売は終了しています。』という回答でした。
これではもう八方塞がりです。
もう、ヤフオクでモーターが動作するジャンク品をするか、モーターをばらして断線箇所を修理するしかないようですね。
頂いたものですが、新品は結構高価なものですから。