アンテナアナライザー MFJ-259の修理

こんばんは、Tomです。今日の日中は、ほぼ一日中晴れの天気でしたが、最高気温は14℃迄しか上がりませんでした。宮城県の桜は、枝垂れ桜はほぼ満開ですが、ソメイヨシノはまだ咲き始めたばかりで、満開は週明けの月曜日の様です。それでも、週末は花見が楽しめそうです。
さて、今日の話題も修理の話ですが、カセットデッキの話ではありません。昨日、カセットデッキのピンチローラ―とゴムベルトをAmazonに発注しましたが、納品まで少し時間が掛かるようですので、今日は、会社の無線の先輩のTakeさんから依頼されたMFJのアンテナアナライザーの修理の話です。故障の症状は、ロータリースイッチの接触不良で、HF帯のバンドは問題ないのですが、50MHz~145MHzのVHF帯が点いたり点かなかったりという不具合だそうです。

1.修理依頼されたアンテナアナライザと不具合

これが、Takeさんから依頼されたMFJ製のMFJ-259というアンテナアナライザです。

早速、不具合の確認を行います。
不具合の内容はHF帯は問題ないが、50MHz以上になるとバンド切り替えのロータリースイッチの接触不良が生ずるという事でした。

1)動作確認
ダミーロードを設置して、各バンドの動作確認を行います。

2)HF帯

ここ迄は正常ですが、これ以上になると接触不良が生じます。

3)VHF帯

2.バラシ
不具合の症状を確認出来ましたので、早速ばらします。

1)ケースのバラシ

ここが問題のロータリースイッチです。

2)ツマミのバラシ
続いて基板を取り出す為に、ツマミを取り除こうと思ったら、六角レンチが合いません。MFJというだけあって、これはインチねじですね。そこで、インチねじの六角レンチでいもビスを緩めました、

3)基板のバラシ
続いて基板をばらして取り出します。まずは、基板を止めているビスを外します。

その後、基板に直付けになっている、M型コネクタの半田を取り除きます。

ハンダの吸い取りは、半田ごてと半田吸い取りの合わせ技で半田を溶かし、古い半田を吸い取ります。

そして、基板を取り出します。

4)ロータリースイッチの取り出し

次にロータリースイッチを基板から取り除きます。

これで、バラシは終了です。

3.ロータリースイッチの加工
新しいロータリースイッチの軸が長いので加工します。

1)寸法測定

同じ長さで軸にケガキを行います。

2)軸の切断

3)先端の加工

オリジナルと同様、ほぼ同じ長さになりました。

これでOKですね。

4.ロータリースイッチを設置する
取り出したロータリースイッチの場所に、新しいロータリースイッチを半田付けします。

基板にロータリースイッチをしっかりと半田付けします。

5.パネルの穴を拡大する
今回の不具合はロータリースイッチの軸の位置と、パネルの穴位置がずれているためのに生じた不具合です。
そこで、この穴を少し大きくし、余裕度を持たせます。

6.基板の設置
基板を本体に設置します。

何とか無事に基板を戻しました。

7.動作確認
この時点で動作を確認します。

動作は、大丈夫ですね。

8.仕上げ

<おまけ>


これでTakaさんから修理依頼されたアンテナアナライザの修理は完了です。
最近混とんとしていましたが、久しぶりに達成感ありです。
1つクリアして嬉しいですね。