こんばんは、Tomです。今日は少しだけ梅雨の晴れ間が出て、蒸し暑かったです。でも、夕方からはまた雨が降り出し、カミナリもありました。
さて、今日の話題も修理ライフの話です。
昨日会社から帰ると、カミさんの蕎麦打ちのお友達で、Tomのブログの読者のItoさんから、温水便座のリモコンが壊れたので見てほしい旨、連絡がありました。実は先日のTom家のシャワートイレのリモコンが壊れた記事をご覧になった後、同じようにリモコンが壊れてという事でした。
Tomは早速そのリモコンをお預かりし、修理をすることにしました。そのリモコンがこれです。
1.動作の確認
まずは動作の確認を行います。電池は新品を入れたそうです。
スイッチをONすると、なんにも反応がありません。通常はどこかのスイッチを押下すると、LEDが光るはずです。
2.バラシ
早速バラシます。
3.安定化電源を接続し動作確認
安定化電源を接続します。電源電圧は3Vです。
電源を入れると、上部の左側の5個並んでいるLEDが左から右に順次点滅して行きます。しかもそれが33回も。
これは普通ではありません。
そして、33ラウンド終了すると、LEDは消灯し、その後は何も動作しませんでした。おそらく最小に動作確認を行った時に何も反応しなかった時と同じですね。
4.オシロで信号を確認
オシロスコープで、スイッチ周りの信号動作を確認します。
プッシュスイッチの信号を全て確認しました。
1)正常
2)不安定箇所
どこか、不安定な箇所があります。
基板をよく見ると、なんだから半田が劣化しているように見えます。
これは民生品の基板はコストダウンの為、片面紙エポキシの基板を使用する事が多く、両面基板ではあまりないジャンパー線が多数あります。経年劣化で半田とそのジャンパー線の接触が悪くなる事が頻繁にあります。おそらくそれが不安定要素のように見えます。
5.古い半田除去と再ハンダ
回路や部品がちゃんとしていても、経年劣化で足と半田の接触が悪くなるのは、修理ではよくある故障モードです。
そこで、古い半田をソルダプルトで吸い取り、その後新しい半田で再ハンダ付けします。
小さい基板でしたが、結構ジャンパー線が多くあったので、30分ほどかけて、すべての部品の足の再ハンダを行いました。結構地味な作業です。
そして、その基板を綺麗に洗浄し、半田カスでどこかでショートするような事を防ぎまず。
ハンダが生き生きし始めました。
6.動作確認
さあ、いよいよ動作が切るかどうかの確認を行います。
正常に動作しています。
赤外線LEDの根元の波形を見てみると、GNDまでは落ちていないのが少し気になりますが、出力信号が出ているので、良いことにします。
7.組付け
動作が確認出来ました。あとは組付けです。
組み上げたら、最後の動作確認を行います。
OKですね。
今日の午前中にリモコンをお届けし、動作を確認して頂きました。
結果は、きちんと動作したそうです。
喜んで頂けて良かったです。