こんばんは、Tomです。今日は金曜日です。先週末からとても寒い一週間でした。でも今日から少しずつ暖かくなります。今日の天気は程々でしたが、明日は3月下旬の暖かさになるそうです。楽しみですね。
さて、先日、無線機の修理を行う時に便利な端子に、デジタル電圧計/電流計を設置しました。今回から数回は、先週末に実施した無線機の修理の記事をレポートします。そして、今回はお友達のSugiさんから依頼を受けた、KENWOODの無線機 TM-G707の修理です。
1.Sugiさんから依頼を受けた無線機
これがお友達のSugiさんから修理の依頼を受けたKENWOODのTM-G707です。
この故障の症状は2つあり、一つは分割できる操作パネルユニットの角を触ると電源が落ちてしまう事、そして、もう一つは、変調が低い事です。
2.修理の為のセッティングと動作確認
まずは修理の為のセッティングを行います。
1)ダミーロードの取り付け
2)電源の接続
3)パネルを触ると電源が落ちる症状の確認
4)PTTを押下し変調の確認
PTTを押下し、Tomの無線機で変調を確認します。
やはり変調は低い様です。
3.パネルユニットを取り外し、接点を洗浄
パネルユニットを取り外し、接点を洗浄します。
1)パネルユニットの取り外し
2)パネルの接点を洗浄
3)マイクコネクタの接点の洗浄
4.動作確認
コネクタの洗浄後の動作確認を行います。
まだ電源が落ちる様です。
ダメですね。
そして、変調もダメです。
5.マイクをばらす
まずは変調の低い不具合を確認するために、マイクをバラします。
どうやらマイクやケーブルには問題なさそうです。
6.本体をバラし、コネクタの半田を確認する
本体をバラし、コネクタが付いている基板の半田クラックを確認します。
1)本体のバラシ
2)基板の半田クラックの確認
マイクロスコープで基板の半田クラックを確認します。
余り問題ない様ですが、一応古い半田を除去し再ハンダします。
7.動作確認
動作を確認しましたが、電源はまだ落ちますね。
でも、変調は少し改善されているように思えます。
8.操作パネルユニットのバラシ
もう、最後は操作パネルの基板の半田クラックしかなさそうです。そこで操作パネルユニットをばらします。
9.半田クラックの確認と再ハンダ
1)半田クラックの確認
操作パネルユニット基板のコネクタ部の半田クラックを確認します。
ビンゴ!半田クラックがありました。
2)再ハンダ
古い半田を除去して、再ハンダを行います。
10.組付け動作確認
パネルユニットを組付けて、動作を確認します。
1)組付け
2)動作確認
いよいよ動作を確認します。
電源は落ちません。
そして、変調も改善されました。
11.仕上げ
最後は仕上げます。
これでSugiさんの無線機は元通りになりました。
これで、あと10年間は安心して使用できると思います。
もし壊れたら、Tomが責任をもって修理して差し上げます。
いつもお世話になっていますので・・・・・。