テクニクス ビンテージCDプレイヤー SL-P1200の修理 ーその9ー

こんばんは、Tomです。今朝は最低気温-4℃、最高気温が5℃とこの時期の気温でした。そして天気も穏やかで午前中は暖かかったですね。でも明日の夜は雪が降るようです。
さて、今日の記事も昨日に引き続き『テクニクス ビンテージCDプレイヤー SL-P1200の修理』で、その9となります。
昨日の記事で、メイン基板の電源周りの再ハンダを行い、半田クラックを除去しました。今回はその動作確認と、その後に真の原因が判りましたので、FL表示が復活しました。

1.前回のメンテナンスの動作確認
前回、メイン基板の電源周りの再ハンダと電解コンデンサを全て交換しました。そこで、半田クラックの状態を確認し、動作を確認します。

1)基板の洗浄
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2)再ハンダの確認
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3)組付け
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4)動作確認
いよいよ動作を確認します。

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ウーン、ダメですね。

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でも、基本的な不具合要素は無くなりましたので、今度は本当の原因を探します。

2.本当の原因を探す
不純物的な原因は無くなりましたので、今度は、本当の原因を探します。

1)駆動信号の不一致
TomがこれまでFL管のドライブ信号を確認した時、おかしい場所がありました。

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本来は-32V~5Vなのですが、信号は-40Vでした。

2)回路図を確認
そこで、回路図を確認するとドライブ信号の大本の-32Vを作っている回路を確認しました。

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この回路では--40V を8.2V のツエナーダイオードで、-32Vに変換しています。

3)ツェナーダイオードを確認
それではツエナーダイオードを確認します。

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え??これって抵抗じゃないの?ネットで調べたら、これは松下の8.2V のツェナーダイオードでした。

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このツェナーダイオードをチェッカーで確認すると、壊れていることが判りました。

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原因はこのツェナーダイオードだと思います。
早速8.2Vのツェナーダイオードを注文しました。

3.新品のツェナーダイオードに交換
ツェナーダイオードが届きました。

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早速取り付けます。

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4.動作確認
いよいよ組付けて動作を確認します。

1)組付け
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2)動作確認
それでは動作確認を行います。
スイッチオン!

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おーっ!FL表示パネルが点灯しました!

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嬉しい~!
やっと本当の原因が掴めました!
これで、全ての故障が直っていると良いですね。
次回は、組付けて最終動作確認を行います。
お楽しみに!