ビクターのレシーバーの修理 −その12−

こんにちは、Tomです。今日は朝から雨ふりです。せっかく桜は満開になり、絶好の花見の時期なのに、雨が降っていてはお花見もできませんね。

さて、ビクターのレシーバの修理も12回になりました。前回までは、メインアンプのバリバリ音もなくなり、安定してきました。そろそろこれで終わりかな?というところまで来たのです。さあ、今回はどんなことが待っているのでしょうか?

1.FMの音をスピーカー出力で確認する

 VRを上げてFMのホワイトノイズをメインアンプにかけ、L側のフロントとリアの出力を確認します。なかなかいいじゃないですか?

2.大きな問題発生!
ところがタイムレンジを広げて、全体を見渡してみら、なんと時々大きなノイズが入ります。


そこで、チューナー出力とスピーカー出力を並べてみました。

するとこのノイズは、メインアンプではなくチューナー出力からのものであることが分かりました。

今度は、右と左のチューナー出力の比較をしてみます。すると、左側からだけノイズが出ていることが分かりました。


3.チューナーの基板を歯ブラシで叩く
 そこで、チューナーのL側出力を、見ながら、歯ブラシで基板を叩き、素子に振動を与えてみます。

すると、L側のチューナー出力はのトランジスタの部分に振動を与えると、ノイズが出るようです。

上の信号が、チューナー出力のL側、下がR側です。

4.トランジスタを交換する
このトランジスタは、以前L側のチューナー出力が出ない症状の時に足を磨いて取り付け、音声が出るようになった、いわく付きのトランジスタです。

もう面倒なので、2SC1815に交換してしまいましょう。

この不具合のあったトランジスタは古いタイプなので、足の配列は現在のものとは逆になっています。そこで、1815をひっくり返して使用します。

5.チューナー出力を確認します。
トランジスタを交換した後、歯ブラシで叩いてチューナー出力を確認してみます。


今度は、大丈夫ですね。

やれやれです。
あとは、組み立てと清掃で終わりですね。