CROWN D-150Aの修理 ーその5ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は、一日曇り空でしたが、程々の天気でした。宮城県でも南部は桜の蕾が膨らみ始め、一部では、ソメイヨシノ開花宣言をした場所もありました。
さて、今日の話題も『CROWN D-150Aの修理』です。今日はその5となります。前回はOPアンプが入荷し動作確認を行いましたが、問題は解決しませんでした。そこで、今回はOPアンプ周辺の回路を攻めてみます。

1.OPアンプの出力を外して動作を確認する。
OPアンプを交換しても症状は変わりませんでしたので、OPアンプの出力のピンをソケットから外し、OPアンプの-10Vの電源の波形が改善するかどうかを確認します。

1)OPアンプの出力の足を曲げソケットから外す

2)動作を確認する
さあ動作を確認します。

電源ON!

  1. 10V


  • 10V


  • 10Vは、正常になりました。

3)OPアンプの出力を確認
OPアンプの出力を確認します。
出力は-10Vですね。

2.OPアンプの出力ピンを戻し、再度動作確認
OPアンプの出力ピンをソケットに戻し動作を確認します。

1)電源電圧
+10V


  • 10V

2)OPアンプの出力

やっぱり、OPアンプ周辺の回路がおかしいですね。

3.OPアンプの周辺回路を確認する
OPアンプの周辺回路を追いかけます。

1)基板をばらす
まず、OPアンプ周辺回路の部品を取り出し確認を行う為、基板をバラします。

2)Q100(トランジスタ)を取り出す

3)生死の確認

Q100は、問題ない様です。

4)足を磨いて基板に戻す

5)Q200を取り出す
続いて同じ機能を持つQ200のトランジスタを取り出します。

6)生死を確認する
テスターで、トランジスタの生死を確認します。

トランジスタダイオードにしか反応しません。もしかしてこれか?
足の位置を変更して確認します。

やはりダイオードを示しています。
これが原因かもしれません。

4.トランジスタを交換してみる
1)交換するトランジスタ
そこで、手持ちのPNPトランジスタと交換します。
交換するトランジスタは、万能選手の2SA1015です。

2)足の加工
オリジナルのトランジスタはECB(エクボ)の順ではなく、EBCの順なので、足の順番を加工します。

3)トランジスタの設置
トランジスタを設置します。

4)組付け

5)動作確認

結果、LEDは点灯し、電源電圧の-10VはNGでした。

OPアンプの周辺回路の中で、Q100とQ200が一番怪しいと思いましたが、結果的にダメでした。
次回はダイオードを攻めてみます。
お楽しみに!