ビクターのレシーバーの修理 −その10−

こんばんは、Tomです。今日は朝から曇り空で寒かったですね。これで少しは桜の開花が遅くなるといいですが・・・無理かな?

さて、今日の話題もビクターのレシーバの修理の記事です。今回の修理は結構壁が高くて、なかなか直りません。今日はその10です。

前回の修理では、ドライバの前段のトランジスタを2SC1815に交換したら、セロバランスが+2Vから−0.5Vまで改善したかのように見えましたが、実は、フロントもリアもほとんど増幅しなくなってしまいました。そこで今回はその対策からです。

上がRnoフロントのスピーカー出力、下がL側です。

1.トランジスタを元に戻す
これまで交換したトランジスタは、ドライバの前段にあるトランジスタ2か所です。その中で、フロントとリアに共通するトランジスタは、これです!

2.交換の結果を見る
トランジスタを元に戻した結果、信号の増幅も元に戻りました。

上がR側のスピーカー出力、下がL側です。

L側の出力、上がフロント、下がリアです。
これで元に戻りました。

3.リアのバリバリノイズの同期を確認する
 バリバリというノイズは、L側のリアの出力の方が深刻です。そこで、リアのノイズの信号と、フロントの信号との関連性を調べました。

 結果、バリバリノイズは、どちらからも出ますが、リア側のバリバリノイズは、フロントに直接的には影響していないようです。

4.電源との関連性を見る
ずーっと気になっていたことですが、このバリバリというノイズは、電源からくるのでは?ということです。これも確認してみます。

確認結果、電源(±24V)からの影響ではないことがわかりました。それにしても、電源の波形はあまりきれいではありませんね。


5.リア側のトランジスタの接点不良を解消する
フロント側のゼロバランスよりも、リア側のバリバリノイズが気になりますので、まずはリア側のトランジスタを取り外し、腐食した足を磨きます。

全て足がまっ黒ですね。

6.結果
これで、信号が安定するか、バリバリノイズがなくなるかと思いましたが、依然として症状は変わりませんね。トホホホ・・・・。

今回の修理は、なかなか厳しいです。
次回をお楽しみに!