ビクターのレシーバーの修理 −Final−

こんばんは、Tomです。昨日の雨で、今朝、桜の木の下は白い花びらが散らばっていました。今日の日中は、何とか雨は持ちこたえたのですが、夕方、また大粒の雨が・・・・。週末まで桜は持つのだろうか?心配です。

さて、ビクターのレシーバーの修理の記事は、昨日の記事で最終かと思いきや、いざスピーカーを繋いだら、バリバリという音がして、振出しに戻りました。

今日は、その後の記事です。さて、どのような展開が待っているのでしょうか?

1.故障のユニットを特定する
 まずは、故障している箇所が、チューナユニットなのか?それともパワーアンプユニットなのか?を特定します。

 上の波形がチューナーユニットの出力。そして、下の波形は、そのあとボリュームを絞った後のパワーアンプユニットの出力です。

結果、バリバリ音の原因は、パワーアンプでした。まだ直っていなかったんですね。
ガッカリ・・・・。

2.フロントとリアの関連を見る
次にフロントとリアの関連を見ます。
 
上の波形が、L側のフロント、下がリアです。前回もリア側の不安定だったんですね。

3.パワーアンプを動作させながら観察
これからまた、パワーアンプの原因を探りますが、これまでのようにあたりをつけて対策をし、ユニットを本体に付けて結果を見るのでは、時間がかかってしようがありません。そこで、パワーアンプのハーネスを引き出し、パワーアンプユニットを外した状態で回路の状態を観察できるように工夫しました。最初からこれをやっていればよかった。

4.トランジスタを遡る
パワーアンプを動作させながら回路が見れるのであれば、故障個所を見つけるのは簡単です。
クリスキットの回路図を参考に回路を遡ります。

1)ファイナルトランジスタのベースと出力
まずは、ファイナルトランジスのベースと出力の関係を見ます。

上が出力、下の波形がベースです。

この結果、原因はその前にありますね。

2)ドライブトランジスを見る。
今度は、ドライブ段のトランジスのベースと出力の関係を見ます。

これもうえが出力、下がベース入力です。

結果、ここも白ですね。この前のトランジスタです。


3)ついに発見!
その前のバイアスのトランジスタを見ます。

すると、このトランジスたのベースにはノイズが無いのにコレクタからのノイズ出ています。

下記の写真は、このトランジスタのコレクタと下の波形がスピーカー出力です。


5.トランジスタを交換する
このトランジスタが原因のようです。これを交換します。

2SC1815に変更します。

6.結果を確認する。
それでは結果を確認します。

1)無信号での出力
まずは、無信号での状態。L側のフロントとリア信号です。

非常に安定しています。

2)FMのホワイトノイズを入れてみる
そして、FMのホワイトノイズを入れてみます。

これもきれいな波形ですね。

3)スピーカーを繋ぐ
最後は、スピーカーを接続して、音声を確認します。

大丈夫です。もうバリバリ音は聞こえません。
これで、ビクターのレシーバーの修理は終了です。
yokotaさん、お待たせしました。