ゴルフ練習用 ティーアップマシンの修理 −その1−

こんばんは、Tomです。今日も昨日に引き続き、雨でした。明日は川崎に出張です。台風10号は、明後日関東上陸となっておりますが、多少なりとも影響はありそうですね。心配・・・。

さて、今日も朝からYAMAHAのスピーカーの塗装を行いましたが、雨で湿度が高く、スピーカーのTOP面しか塗装出来ませんでした。その為、今日もスピーカーの話題は延期です。

そこで、塗装の乾燥時間を利用して、ゴルフ練習用 ティーアップマシンの修理を行いました。
これが、Tomのお友達のゴルフの先生のレッスン場にあるティーアップマシン(ボールを自動的にティーに乗せるマシン)です。レッスン場には3台ありますが、そのうちの1台が動かなくなったので見てほしいと連絡を頂きました。それで、修理をするためにお借りして来ました。

1.ティーアップマシンの仕組み
このティーアップマシンの仕組みは、このセンサーでボールの有無を検出して、ボールがなくなるとモーターが回りだします。

そして、回転軸にはカムがあり、モーターが回りだすと、ボールを乗せたアームがティーの真上まで回転し、その後、カムでアームが下がり、ティーにボールを乗せるとアームを戻ります。
モーターが一回転しホームポジションに来るとモーターが停止する仕組みです。

なかなかシンプルな機構で上手くできていますね。感心します。

2.電気回路の取り出し
それにしても、このコントロールはどのようにしているのでしょうか?興味津々です。
右側に基板があり、リレーが数個あるようです。おそらくリレーだけでコントロールしているのでしょうね。

それでは早速、基板を取り出しましょう。
基板ユニットのネジを外します。

でも、これでは、取り出せません。そこで今度はリアカバーを取り外します。

こんな感じです。

そして、基板ユニットを取り出すことが出来ました。

フューズを確認しましが、問題なしです。

3.リレーの接点と半田不良の解消

ここで修理の手順決めます。
 ①回路すべての接点不良を解消してみます。
 ②その結果直らない場合は、パターから回路図を起こし、本格的な修理に取り掛かります。

リレーを使用しているので、まず一番最初に疑うべきはリレーです。その接点不良を解消します。

1)基板の取り出し
まずは、基板ユニットから基板を取り出します。

2)リレーの取り外しと接点不良解消
次に、リレーを取り外します。
基板には100Vのリレーが3個ついています。これらをひとつづつ取り出し、接点を磨きます。

これが、取り出したリレーです。

3)ソケットの接点不良解消
このリレーはソケットタイプなので、ソケットとリレーの端子をパーツクリーナーで洗浄します。

4)リレーの接点不良を解消
次にリレーのカバーを外し、エレクトロニッククリーナーで、接点を洗浄します。

4.マイクロスイッチの接点確認
リレーの接点不良を解消しましたので、次でにホームポジションをセンスするマイクとスイッチの接点を確認します。

1)マイクロスイッチの取り出し

2)マイクロスイッチの導通(接点)確認

5.基板の半田接触不良解消

ダメ押しは、基板の半田不良解消の為に、再半田付けをします。



6.動作確認

全ての接点不良を解消し、動作確認しましたが、電源は入り最初のメインリレーは動作しますが、その後が動きません。

今後は、パターンを追いかけて回路図を起こし、どの様なロジックで動くのか?動作を理解して、修理にとりかかります。
お楽しみに!