DIAMONDスイッチング電源 GVZ4000の修理

こんばんは、Tomです。今日は朝から一日雨模様でした。台風10号の影響で本日からしばらく雨になる様ですね。そして、週明けには、その台風も上陸の模様です。

さて、いよいよ週末となり、YAMAHAのスピーカーの塗装を再開しましたが、今日は雨の為に塗料が乾かないため、殆ど作業が進みません。

そんなわけで、今日は夏休みにお友達のSaiさんから依頼された無線機のスイッチング電源の修理の記事をレポートします。これがその電源なのですが、急に電源が入らなくなったそうです。

1.動作の確認
1)電源のON/OFF
まずは動作の確認します。電源スイッチを入れてみます。やはり、電源が入りませんね。

でも、何度も何度も電源スイッチをON/OFFしてみると、たまーに電源が入る時がありました。
おっ!まだ何とかなるかも?

たまにしか電源が入らないのは、スイッチング電源が発振しないか?電源スイッチの接触が悪いのだと思います。

2)電圧の確認
電源が入るとき、きちんと電圧が出ているかも確認します。

① 電源が入らない時

② 電源が入るとき

電源が入るときは、きちんと13.7V出てきますね。

2.バラシ
それでは、早速バラシます。

3.電源スイッチの接触確認
テスターで電源スイッチの接点の確認を行います。

導通がありません。やはり電源スイッチが壊れたのでしょうか?取り外してみます。

取り外した電源スイッチの導通を再度確認します。やはりNGですね。

さて、困りました。Tomは、このタイプのスイッチを保有していません。別のスイッチをつけてもいいけど、恰好が悪いね。

4.代替のスイッチ発見!
いろいろと考えてみました。すると、『もしかすると、この手のスイッチは他の安定化電源にも付いているかも?』と閃きました。
さっそく探してみたら、その昔、お友達のKamaさんから頂いたもので、現在使用していない安定化電源を見つけました。

しかも、ほぼ同じ大きさのスイッチが2つも付いているではありませんか。

これはラッキーです。

5.電源スイッチの取り出し
それでは、電源スイッチを取り出しましょう!

1)バラシ
まずはバラシです。

2)電源スイッチの選択
中を開けてみたら、この電源は、電圧計と電流計が壊れたので、Kamaさんが配線を取り外していたのでした。これなら、取り外しても影響が有りません。これを使用しましょう!

3)スイッチの取り出し
スイッチを取り出します。

6.代替スイッチの取り付け
取り出した代替のスイッチを取り付けます。

1)セット

2)はんだ付け

3)完了

これで移植は完了です。

7.動作確認と清掃
組み立てる前に動作を確認します。

OKです。

8.清掃
動作を確認しましたので、組み立てて、マジックリンと歯ブラシで清掃します。

フロントもリアもピカピカで、新品同様です。

9.スイッチを取り出した電源の行方
さて、スイッチを取り出された古い電源ですが、穴が開いた状態ではちょっとカッコ悪い。

そこで、Tomはまた閃きました。
『そうだ、いらなくなったスイッチを取り付けよう!どっち回路的には配線されいないのだから。』
ジャーン!これで元通りです。

今回は、たまたま使用していない安定化電源があり、しかも、その中のスイッチも使用されていなかったので、何も痛まずに修理をする事が出来ました。部品代もかからないし、30分ほどで修理完了!まさに朝飯前でした。
Saiさん良かったね。