掃除機の復活の為の安定化電源の製作。

こんばんは、Tomです。今日は昨日に比べ少し気温が緩みました。でも、朝方の車のガラスは凍りっぱなしです。今週末の金曜日はさらに寒くなるとか・・・・。まあ毎年の事ですので。

さて、先日の日曜日の活動のレポートは続きます。
無線機の修理が終わった後、以前から修理したかった掃除機の修理を行いました。
この掃除機は、10年以上前に家内が、天井の隅の埃やクモの巣を取るために購入した安い掃除機です。充電式なのですが、充電の電池がダメになったので数年前に破棄処分となりました。
ところがTomは、階段の隅の埃を掃除するのちょうど良いと思い、これを復活する事に。
でも、充電用のACアダプタも充電電池もありません。これをなんとか復活させましょう!

1.電源素材

電源の素材は余り物で十分です。
まずはスイッチング電源ですが、+12Vのスイッチング電源がありました。これは、これまでヘッドフォンアンプの電源として使用していましたが、そのアンプのシャーシーも先日TDA7293のミニアンプとして使用しましたので、この電源の使い道がありません。なので、これを使います。

ミニアンプ記事はこちら。(最後の記事ですので、詳しくは記事一覧で探してね。)

http://d.hatena.ne.jp/tomtom1ono/20161124/1479985449

でも掃除機の電源は、+6Vです。Tomは6VのACアダプタなんか持っていません。そうしたら、以前秋月の安定化電源キットを製作して、トランスが無いためにそのままにしていた基板がありました。それを使って6Vの電源を作りましょう!

2.スイッチング電源の出力を確認する
スイッチング電源のハーネスを切断して、その中間に6Vの安定化電源を作るのですが、切断した後、ハーネスの極性と電圧を調べます。

3.スイッチング電源の出力を安定化電源基板に接続
この安定化電源の基板、以前は適当なトランスが無いために、作りかけでやめていましたが、すでに12Vの電源がスイッチング電源で供給されてい要るので、その後段に取り付けるだけで、きちんと動作します。そこで、スイッチング電源の出力を安定化電源にはんだ付けします。


  1. 6Vの出力のレンジにするために、ジャンパーを0Ωの位置に配線します。

これは、秋月の説明をご覧ください。

http://akizukidenshi.com/download/ds/akizuki/ae-lm338_ae-lm350.pdf

4.電圧を確認する。

配線後、オシロスコープで電圧の可動範囲を確認します。

1)1.25V

2)7.5V

3)6V

これでOKです。

5.デジタルテスターで正確に電圧を調整

その後、+6Vの値をデジタルテスターで正確に合わせます。でも、このテスターがね〜。

これで、+6Vの電源が出来上がりました。

6.ケースの製作

今度はケースの製作を行います。

1)電解コンデンサの除去

まずは一番大きい電解コンデンサの取り外しです。これはもともとブリッジの後の整流用の平滑コンデンサとして使用するはずでしたが、すでに電源はスイッチング電源でDCになっていますので、これは必要ありません。そこで、このデカイコンデンサは除去します。



2)基板のカット

次にケースの大きさに合わせて基板をカットします。
今回も偶然でしたが、基板の幅はちょうどケースと同じくらいの長さでした。

基板はアクリルカッターを使用することで綺麗にカット出来ます。

こんな感じで、ちょうどピッタリの基板になりました。

これで電源はほぼ完了です。

7.掃除機の電源の極性の確認

掃除機の電源電圧は+6Vであることは分かっていますが、AVアダプタのコンセントの極性が分かりません。最近のACアダプタのコネクタの極性は中心がプラス電源になっていますが、昔のACアダプタの極性はその逆でプラスが外側になっています。せっかく電源を準備しても、極性が逆で壊しては元も子もありません。そこで、掃除機をばらして極性を確認します。

1)ケースをバラす

2)基板を洗浄する

基板が出てきました。埃で汚いので、エレクトロニックスプレーで洗浄します。

3)コネクタの極性を確認する

いよいよ、コネクタの極性を確認します。

結果、極性は心配していた通り、外側がプラスでした。確認していてよかった〜。
ついでに、本体のコネクタの裏側にマジックで極性を書いておきましょう!

8.配線

さて、掃除機のコネクタの極性が明らかになりましたのでいよいよ配線を行います。

1)ハーネスの穴あけ

配線の前に、ハーネスが通る為の5mmの穴を開けます。

2)配線と固定

次に、基板にハーネスを半田付けして、基板をテープで固定します。

3)完成!
これで、+6Vの安定化電源が出来上がりました。

わずか30分の出来事でした。
あとは、充電用の電池を買ってくればOKです。

でも、Tomは充電電池に関して詳しくないので、まずは詳しく調査してから始めます。
最近、SUMSONGのスマホが燃えたりしていますので・・・・慎重にね。