LINNのプリアンプ KAIRNの修理 −プロローグー

こんばんは、Tomです。今日は、3月の第三週目の週末の金曜日。3月ももう残すところ1週間ですね。東京は、暖かくなったんだろうな〜。

さて、先日、読者の方から修理の依頼がありました。

これは、LINNのプリアンプKAIRNです。

TomのKAIRNもそうですが、KAIRNの欠点は、表示のパネルの状態をメモリーするためのバックアップ電池が液漏れします。
そして、その液が基板や部品を腐食させてしまうというもの。

この方も、バックアップ電池が液漏れしたので、すぐに取り外し、アルコールで拭いたそうですが、だんだん動作しなくなり、最後には表示もしなくなったそうです。

KAIRNは高価なアンプですが、LINNではもうKAIRNの修理をして頂けないので、修理を承諾しました。

1.動作の確認
まずは、電源を入れて動作を確認します。
スイッチをON!

LEDは点灯しますが・・・

表示部は何も表示されません。

これは、重症ですね。

2.早速バラシ
さっそくバラシます。

1)外装カバーのバラシ
まずは外装カバーのバラシです。

外装カバーを外すとこんな感じです。
このバージョンはTomと同じ時期のバージョンですね。

2)フロントパネルのバラシ
次は、フロントパネルのバラシです。

フロントパネルはこんな感じです。

3.基板の腐食の確認
それでは、基板の腐食状態を確認します。

1)肉眼での確認
肉眼で見ただけでも、結構行っちゃっていますね。


2)マイクロスコープでの確認
次に、マイクロスコープで拡大して確認します。

拡大すると、こんなにひどい状態です。
結晶化してますね。

4.基板の取り出し
フロントパネルから基板を取り出します。

2011年にTomのKAIRNの修理をした時はもっとひどく腐食した基板でしたので、Tomは自分でパターを追いかけて、回路図を起こし、ユニーサル基板に手配線した基板を作ったのでした。
その時の記事がこれです。

その1
http://d.hatena.ne.jp/tomtom1ono/20110715/1310675916

FINAL

http://d.hatena.ne.jp/tomtom1ono/20110917/1316262701

結構長い間修理しました。
その時に作成した回路図があるので、何とかなるでしょう!

5.基板を洗浄

これから修理を行いますが、まずは基板を洗浄します。

これで準備完了です!
これからが楽しみですね。
お楽しみに!