LINNのプリアンプKAIRNの修理 ー出戻り修理の巻ー

こんばんは、Tomです。今日は天気が良く、最高気温も17℃ととても暖かい日でした。お陰でスギ花粉もバンバン飛んでいて、結構しんどい日でした。でもこの暖かさは今日まで。明日から天気が悪くなります。この時期『菜花梅雨』というそうです。
さて、先般LINNのプリアンプKAIRNの修理を行いました。新品同様に仕上げてお届けしましたが、最初はエラー表示が無く、順調に動いていましたが、数日したら、またエラー表示が出てしまったそうです。今日はその出戻りの修理を行いました。

1.出戻りしたKAIRN
これが出戻りしたKAIRNです。
先日修理をするときに、基板の腐食の程度がとても良かったので、出来るだけ純正の状態で復活させるために、手持ちのKAIRN純正と同じバックアップ電池を取り付けました。ところがそのリチウムイオン電池は少し古くなってしまっていたようです。

2.交換部品
これが交換部品です。
いつもの様に、ニッケル水素電池と電池フォルダーを使用します。やはりこの方が確実なようです。

電池が古くなって充電できなくなっても、自分で電池が交換できるので、その方がやさしいですね。

3.バラシ
早速ばらしますが、KAIRNのバラシの写真は先日の記事をご覧いただければわかりますので、今回は端折ります。

4.バックアップ電池の電圧の確認
早速、先日取り付けたバックアップ電池の電圧を確認します。しっかり充電して納品したのですが、電池の電圧は本来3.6Vなのですが、測定した電圧は1.5Vまで落ちていました。やはり、電池が充電できなくなってしまっていたようです。

折角純正品と同じ仕様にしたのですが、これでは逆効果でした。依頼された方に申し訳ないです。

5.電池の交換
それでは電池を交換します。

1)リチウムイオン電池の取り外し
まず、基板上のリチウムイオン電池取り外します。

2)電池フォルダーの取り付け
次に電池フォルダーのハーネスを半田付けします。

3)ハーネスの固定
ハーネスをホットメルトで固定します。

これで電池交換は終了です。

6.組付け
今度はフロントパネルを組付け、電池フォルダーをフロントパネルに固定します。

1)裏カバーの組付け

2)電池フォルダーの電圧確認
全て組付ける前に、電池フォルダーに供給される電圧を確認します。

3)電池フォルダーの固定
電池フォルダーを裏カバーに固定しますが、固定はマジックテープで行います。

マジックテープはホットメルトで固定します。

輸送中に電池が落ちないように、結束バンドで固定します。

7.仮充電と動作確認
仮組をして電源を投入し、充電を行います。

1時間ほど充電し、動作確認を行いました。

大丈夫ですね。

8.TOPカバーの組付け
最後にTOPカバーを組付けます。

これで修理は完了です。

最終動作確認し、完了です。
最後に一晩充電します。
明日の朝一番で、発送したいと思います。