LINNのプリアンプKAIRNの修理 シーズン5−その10−

おはようございます、Tomです。昨日は、台風一過で、お天気は良かったのですが、風がものすごく強かったですね。今週は割と天気が続くようですので、昨日の夕方、本当に久しぶりに洗車を行いました。

ここ最近は、雨が多くて朝練が出来なかったので、早朝に修理やブログの活動をするようになりました。

さて、今日の話題は、LINNのプリアンプKAIRNの最終音出し確認です。上手く行くかな〜?

1.音声チェック
操作パネルは確実に動くようになりましたので、最後の確認、音出しの確認です。
確認は、最小構成で行います。(まだ動くかどうかわかりませんので、いきなり本システムにはつなげません。)

1)入力

入力は、CDラジカセです。本当はいPhoneで入力したいのですがiPhone8になってからアダプタが必要なので、面倒になりました。そこで簡単なCDラジカセで代用します。

2)接続
CDラジカセの出力をKAIRNのAUXなどの入力に入れ、KAIRNのプリアウトをBOSEのAUXに入れます。

これで、音出しの準備完了です。簡単ですね。

3)音出し
さあ、音出しです。出るかな〜?
音楽スタート!・・・・・・・・・・・・・。
あれ?音が出ません。
おかしい!
なんかの間違い?入力とセレクターを確認しましたが、ちゃんと合っています。どうしたのか?そこで、KAIRNをバイパスしてみました。

すると、きちんと音が出るので、KAIRNのアンプがNGのようです。
ガーン・・・・・・・!

故障は操作パネルだけでは無かったようです。

2.修理の方針

今度は、メイン基板の修理を行います。
いきなり修理にとりかかる前に、修理のシナリオを決めます。これをきちんとやらないと、メイン基板の修理は、迷宮入りになってしまいます。

1.電源をチェックし、正しく電源が来ているかを確認する。
2.以前同じような故障があったので、その故障でないかを確認する。
3.メイン基板に音声信号を入れ、入力から出力までの経路の音声信号を確認する。
4.DAコンバータ付近の場合、DAコンバータのアドレス、データ、CS、WRなどの信号を確認する。
5.ここまで確認してもNGの場合は、基板を取り出して、観察する。

今回はこのシナリオ通りに故障個所を確認しましょう!

3.電源の確認

そこで仮組した操作パネルを外して、メイン基板の電源を確認します。仮組したところでやめていて良かったですね。

3つの三端子レギュレータの電源を確認します。

1)+5V

2)+15V

3)-15V

電源は大丈夫のようです。
電源は大事です。まあ一安心。

4.以前の故障個所を確認
続いて、確認作業を早く済ませるために、以前も同じような症状で故障したところを確認します。
以前も音声が出ないという不具合があり、その時にはDAコンバータのCSの信号が来ていないというものでした。
なぜDAコンバータ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、回路を追ってゆくと、どうやらKAIRNはDAコンバーターを使用してい電子ボリュームを実現しているようです。なのでこれが動かないと音声が出ないという故障です。
その記事は、こちらの修理のシリーズです。参考までにご覧ください。TOPメニューの記事一覧から検索してください。2016年の4月から5月に掲載されています。

http://d.hatena.ne.jp/tomtom1ono/20160418/1460980234

1)DAコンバータ
これがそのDAコンバータです。

2)回路図
LINNの回路図は、当然世の中に出回っているはずがないので、以前故障したときにTomがメイン基板のパターンを追いかけて作った回路図がこれです!こういう資料が貴重なんですね〜。

3)/CSの確認
/CSの信号を確認します。操作パネルのボリュームを押下すると、このCSの信号が出るはずです。

/CSの信号

/CSの信号はきちんと出ているようです。
これが原因だと話が早かったのですが、残念です。

次回は、入力から出力までの信号を追いかけます。
お楽しみに!