こんばんは、Tomです。昨日迄天気が良かったのですが、今日は朝から曇り空。一日中そんな天気でした。明日は雨ですね。
さて、先週末、無線のお友達から無線機の修理の依頼がありました。無線機はアイコムの144/430MHzのデュアルバンドモービル器、IC-2330です。
故障の症状は、PTTが戻らないそうです。
1.故障の症状の確認
まずは電源とSWR計、ダミーロードを接続して、PTTの針付きの動作確認です。
スイッチON! あれ?PTTが元に戻っていて送信されません。
PTTを押下すると、送信レベルメータが上がります。
なーんだ、もう直ってるじゃない。
でもパワー5Wしか出ていません。
2.パワーモジュールの確認
出力が半減なのは、パワーモジュールの劣化によるものです。直すためには、パワーモジュールの交換しか手はありません。まずはばらして、パワーモジュールを確認します。
1)144MHzのパワーモジュール
144MHzのパワーモジュールは、SC-1123です。
2)430MHzのパワーモジュール
一方、430MHzのパワーモジュールは、SC-1012です。
3.出力の調整
144MHzの出力が低いので、出力調整ボリュームで、出来るだけ10W に近づけてみます。さてどこまで近づくでしょうか?
調整しても6Wが限界の様です。
4.仕上げ
パワーモジュールの交換をしないと、出力が改善されませんので、最後に洗浄して仕上げます。
ピッカピカの新品同様になりました。
これで、IC-2330 の修理は終了です。
後はパワーモジュールが手に入れば元に戻ります。