アイコムの無線機 IC-275Dの修理 -その4-

こんばんは、Tomです。今日は、午前中は爽やかな日でしたが、午後は台風12号の影響もあり、曇り空そして夜は雨が降り出しました。明日明後日は台風が来ます。
さて、4連休は忙しかったのですがその合間を縫ってIC-275Dの修理をしておりましたが、今日はその続きです。
前回はフロントパネルのバックライトのLED化の改造を行いました。
今日はPTTの動作確認とパワーユニットの後ろから順に攻めて行きます。

1.フロントパネルの組付け
フロントパネルには沢山のハーネスがありますので、どこにどのコネクターを取り付けるのがわけわからん状態です。
そこで、サービスマニュアルの接続図を見てコネクターの位置を確認しながら組付けます。

f:id:tomtom1ono:20200923205635j:plain

f:id:tomtom1ono:20200923205824j:plain

f:id:tomtom1ono:20200923205844j:plain

f:id:tomtom1ono:20200923205901j:plain

バックライトは綺麗に光っています。

f:id:tomtom1ono:20200923205918j:plain

2.PTTの動作確認
フロントパネルが付きましたので、早速PTTがきちんと動作しているかを確認します。

1)PTTを押下して、パワーの確認
まずは、いきなり出力が出るかを確認してみます。

f:id:tomtom1ono:20200923210111j:plain

ダメですね。
PTTスイッチが原因ではありませんでした。

2)PTTの信号の確認
PTTがきちんと動作しているかを確認します。
その為にメインユニットとパワーユニットを切り離してセッティングします。

f:id:tomtom1ono:20200923212829j:plain

そして、PTTの信号を確認します。

f:id:tomtom1ono:20200923210717j:plain

PTT 押下前

f:id:tomtom1ono:20200923210750j:plain

PTT押下

f:id:tomtom1ono:20200923210820j:plain

PTTはきちんと動作しています。

3.パワーユニットの確認
さあ、もうどうしようもないので、出力段の一番後ろから順に確認して行きます。

1)最終段の確認
最終段はパワートランジスタ2SC2694です。これの足の配置を確認するために、ばらしてみます。

f:id:tomtom1ono:20200923211119j:plain

f:id:tomtom1ono:20200923211440j:plain

f:id:tomtom1ono:20200923211507j:plain

当然コレクタの電圧は出ません。
ベースの信号を確認しても信号が出ません。

2)パワーモジュールの確認
そこでその前段のパワーモジュールの入出力を確認します。

f:id:tomtom1ono:20200923212610j:plain

1番ピン: 入力・・・・0V
2番ピン: 電源・・・・13.8V
3番ピン: バイアス・・・0V(本当は8Vらしい)
4番ピン: 電源・・・・13.8V
5番ピン: 出力・・・・0V

結果、出力がNGの原因は、入力が0VでNG,バイアスも0VでNGであるという結果でした,

次回は、パワー段を引っ張るためのRFユニットの確認を行います。
お楽しみに!