クラニシ アンテナアナライザー BR-510の修理 −FINAL−

こんばんは、Tomです。今日は、三連休の中日で今年最後のゴルフでした。クリスマス寒波が押し寄せるということでしたが、日中は結構暖かく、穏やかなしでした。
結果は、パーを6つ取りいい感じでしたが、フロントナインとバックナインで一回ずつ大叩きしてしまい、フロントナイン:49、バックナイン:52のトータル101という成績でした。
でも、今年はスランプの年でしたので、まずまずの成績で終わることが出来ました。

さて、昨日は三連休の1日目でしたので、早起きをしてアンテナアナライザーの修理を行いました。前日までの状況ではCR発振回路までは正常でしたので、本日は最後の後段のトランジスタの出力のチェックからです。

1.トランジスタの出力のチェック結果
発振回路の終段のトランジスタの出力結果を確認した所、正規品と大きな違いはありませんでした。
【動作品】
 
【故障品】

2.カウンター回路のチェック
 LC発振回路は、大丈夫なので、今度は、カウンタ回路の確認です。
 カウンタ回路はこの基板になります。カウンタ回路と言っても、どうやらワンチップCPU(PIC)1個で構成されているようです。もし、このICがNGであればお陀仏です。

1)ICのクロックのチェック
 まずは、1チップCPUのクロックが正常に動作しているかどうかの確認をします。これが正常に発振していないと、CPUは動作しませんので・・・・。

確認の結果、なんと故障品のクロックは全く発振していませんでした。

【動作品】

【故障品】

2)一応、PICの出力の確認
一応、動作品と故障品の出力を確認します。

【動作品】
1ピン

2ピン

3ピン

【故障品】
1ピン

2ピン

3ピン

3.クロック周りの再ハンダ
クロックが動いていないため、CPUが動作していない事が判りましたので、クロックが正常に動作するよう、再ハンダを試します。

動作を確認しましたが、結果はNGでした。

4.クロックの半固定抵抗の導通を改善する。
基板の裏をひっくり返すと、クロックの水晶と一緒に半固定抵抗がありました。どうもここが怪しいですね。
このチップ半固定抵抗にエレクトロニッククリーナーを吹きかけ、その後ドライバで可変抵抗を左右に振って、接点不良を改善します。

5.導通の改善を行ったら・・・・
 上記の半固定抵抗の導通の改善を行い、電源を入れてみると・・・・・なんと周波数カウンターが直りました。

6.発振の出力周波数と出力レベルの確認
どうやら、カウンタのワンチップCPUの発振回路がNGだったようです。
基板の故障も直りましたので、今度は、無線機に繋いで、発振周波数が合っているか?出力レベルは大丈夫かを確認します。

確認結果、回路はきちんと動作をしている様です。

7.組み上げ、アンテナのSWRを測定
全ての基板が動作しましたので、ケースに組み付け、実際にアンテナを接続し、SWRを測定してみました。
結果、全く問題なしですね。

8.表示の確認
最後に、HF帯、144MHz帯の動作悪人と430の動作を確認して、終了です。

1)144Mzの動作確認


2)430MHzの動作確認

これで、アンテナアナライザーの動作はOKです。
ついに、完成しました。

今回は、全く経験のないアンテナアナライザーの修理でしたが、お友達のアドバイスなどもあり、なんとか修理する事が出来ました。とても嬉しいです。