YAESU アンテナローテータ G-2300DXAの修理ーその3-

こんばんは、Tomです。今朝、いつもの様に早起きして、活動をしていたらくしゃみが止まりませんでした。そして出勤時に車を見たら、なんと花粉がベッタリ。いよいよ来ましたね花粉の季節。
さて、今日の記事は先日のアンテナローテータのコントローラの修理の記事です。前回は、まずバックライトをLEDに交換した結果、こんなにクールな照明になりました。

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今日はその続きです。

1.ローターの回転信号の確認
前回の修理の時に、G-2300DXAの回路図が手に入りましたので、それを基にまずはローターを回転させる信号を確認します。

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1)CW(時計周り)
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2)CCW(半時計周り)
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きちんと動作していますね。
45°で止まるという事でしたので、回転信号3分押下してみましたが、全く落ちる事はありませんでした。

2.リファレンスのG-800DXAの動作確認
ローテータの仕組みは、先ほどの回転信号をローターに送り、ローターが回転するとそれに連動したポテンショメータ(精密可変抵抗)の抵抗値を読み取ってコントローラメータに表示する様になっています。
そこで、今度はローターの抵抗値を確認します。
G-2300SDXのローターは、Saiさんの家のタワーに載っていて、手元にはないので、一緒にお借りしてきたG-800DXAのせっとからローターの抵抗値を確認します。

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1)G-800DXAの接続
まずは、コントローラとローターのコネクターを接続します。

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2)動作確認
動作を確認します。

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きちんとローターはまわりますし、メーターも動きます。当たり前ですね。

3.G-800DXAの回路図入手
G-800DXAの回路図を入手しました。G-800DXAとG-800SDXは全く回路が異なり、そしてローターとのコネクタのピンアサインも異なっていました。

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1)回転信号を確認
これによると、回転の信号は4番と5番ピンらしいですね。それを確認します。

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OKです。

2)ローターのポテンショメーターの抵抗値を確認
これを基にローターのポテンショメーターの抵抗値を確認します。

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ポテンショメーターの抵抗値は500Ωでした。

6.G-2300SDXのポテンショメーターのピンコネクタを調べる
今度は、G-2300SDXの回路図を基にポテンショメータのピンを確認します。

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この1、2、3ピンがボリュームの端子になります。

7.G-2300SDXのコントローラのメーターの動作確認
それでは、G-2300SDXのコントローラに500Ωのボリュームを半田付けして、フィードバックの動作を確認します。

1)500ΩBのボリューム
これが、500ΩBのボリュームです。Tomは保有してなかったので会社の帰りに、お友達のKamaさんからお借りして来ました。

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2)ボリュームの取り付け
基板にハーネスを半田付けし、そのハーネスにボリュームを半田付けします。

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3)動作の確認
ボリュームを回して、メーターの回転を確認します。

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きちんと動作しますね。

これで、コントローラの動作はローターの回転の出力、そしてローターの位置を示す抵抗値の入力によるメーターの回転が確認出来ました。
コントローラはどうやら問題がない様ですね。
45°しか回らないというのは、ローターが物理的に止まるか、プリセットの設定に絞られました。
いよいよ、実際に本体と接続して確認になります。
お楽しみに!